西行法師

心なき身にもあはれは知られけりしぎたつ澤の秋の夕ぐれ

 

 

  七夕月 七夕夜 七夕橋 七夕草

  七夕鳥 七夕灯 七夕祝

つまむかふこの夕月の舟よそ□ (ひ)/さすかけいそくほし合の空

天河あふせよふかくなりぬらし/西になかると見えてすゝしき

をきわたす霜をもまたてたつた姫/もみちのはしを星にかすらし

手向はや咲もさかぬも折にあふ/ふつきのけふの七くさのはな

かはらしの契りやかはす天津ほし/つはさならふる鳥をためしに(3ウ)

たなはたは忍はぬ宵のかよひちに/ひかりをかさん庭のともしひ

天地を中の契りも久かたの/ほしのいもせやよろつ代の秋

 

                      定家

 

見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕ぐれ

 

○鴫立庵 ― 岩井堂観音  ここもまた隙ゆく駒