しかし何といってもうれしかったのは、宇治がクローズアップされていたことです。小生宇治市民なので。
ハジメは洛中はここからここまで、と地図赤線を引いて偉そうに講釈するくせに宇治出身です。(プロデューサー、根岸氏は監督、脚本家に井上章一の『京都ぎらい』を手渡していたそうです。)
宇治の花火大会でベストカップル賞をとる、というのがストーリーのキーポイントになっています。まあ、ベストカップル賞はあまりにもベタなおかしさをねらった創作でしょうが。
私が子供の頃から宇治川周辺で行われていた花火大会は夏の楽しみなイベントでしたが、2014年に台風の影響で中止になって以来、安全対策の問題などで廃止になったようです。市長選挙などでは候補者はそろって花火大会復活を公約に加えていたような気がしますが……。映画の中では7月23日の日曜に実施ということになっていたので、今年の曜日にあわせているようですね。ただ映画を見る限り、どこで撮影したかは分かりませんでした。ご当地映画では撮影場所の地図がついていたりしますが、本作のパンフレットに地図がなかったのは残念。
せっかく、パンフレットを買ったのでパンフレットの「プロダクション ノート」よりクイズです。
クランクインは2022年5月19日、バス運行シーンからでしたが、クンクアップとなった最後の撮影シーンはどこだったでしょう。(ちょっと、ネタバレあり)
ジャーン。答えは白川に架かる橋からレイカが突き落とされるシーンでした。 どうやって撮影したのでしょうか。清原さんに怪我がなかったら良かったですが。
『一秒先の彼』は今年見た77本の映画の中で文句なく一番楽しい映画でした。ところが、movixでは僕を含めて6人しか客がいませんでした。平日の朝9時5分からという不利な条件はありますが。12時20分からの『オレンジ ランプ』という、映画は30人くらいは見に来ていました。(若年性認知症というわりと社会性のあるテーマを扱った作品です。)
この愛すべき彼と彼女の物語を、一秒でも早くたくさんの人に見てもらいたいです。
ラ