フランス アルザス
アルザスワイナリー巡り
ここはまずご紹介しないといけないワイナリーかもしれない。
これだけアルザスでワイナリー巡りをしていたら、やはり気になる事だと思う。
私が1番好きなワイナリー
「1番好きなワイナリーは?」
と聞かれると答えるのがここ。今となっては他にも好きなワイナリーはいくつもあるが、それぞれに理由があり、1番なんて決められない。
それでも、もし誰かに聞かれたら、私はここのワイナリーが1番好きだと答えるだろう。
コルマールから車で20分ほどの村。コルマールからはバスも出ているAmmerschwihr と言う村にあるMaurice Schoechだ
何故かと言うと
ここは私が訪れた最初のアルザスワイナリーだったからだ。
日本からお酒好きの友人が遊びに来て、まだアルザスワインの品種もリースリングとゲヴェルツトラミネール しか知らないような、ピノグリくらいは聞いたことあるよね、でもグランクリュ って何?なんて言う頃に、彼を連れてワイナリー巡りをすることになり、とりあえずアルザスワイナリー街道の村を巡って、行き当たりばったりでワイナリー巡りをした。
そこで入った私の記念すべき第1号のワイナリーなのだ。
ワイナリー巡りなんてした事もなく、色んなワイナリーの門を叩きながら、ワインの美味しさも分からずこの日4,5軒のワイナリーを巡り、お酒好きの友人が言った一言が。
「最初のワイナリー、美味しかったなあ。」
だった。グルメで日本でも日本酒の蔵巡りをするような、とにかく全国の美味しいものを食べ歩いているような、そんな彼の一言。
そして、「そうか、ここは美味しいワイナリーなんだ。」と確信したのだ。
それから1年後、父親が出張でヨーロッパに来て、1日時間ができたからと仕事の部下とアルザスに立ち寄り、その時もこのワイナリーに連れて行った。
父親も仕事柄グルメではないが美味しいものを食べ歩いている方で、
日本酒や焼酎好きで、「アルザスワインなんて…」と言うタイプだった。
そんなご一行を連れて、行ったのがこちらのワイナリー
そして、なんと、日本から出張で来たうちの父親はここのピノグリとゲヴェルツトラミネールのヴァンダンジュタルデイヴを3箱、合計18本買って帰ったのだった…。それを見て、私はここのワイナリーが本当に美味しいワイン生産をしていると確信した。
まだ全然アルザスワインに詳しくなかった時代から、毎年1回は訪れて、ワインを購入している。そんな正統派アルザスワイン生産者だ。余談はさておき…
こちらのワイナリーは1度は日本にも輸出されていたのだが、インポーターさんが事業を辞めてしまったため、現在日本では買うことができなくなってしまったワイン。ぜひ他のインポーターさんにお願いしたい、そんなおすすめワイナリーだ。ここのワインが日本で飲めないなんてもったいない。
ビオ生産から現在はビオデイナミ生産へと移行し現在18haの畑から90,000本のワイン生産をしている。アルザスワインの王道を忠実に守る、品種ありき、そしてグランクリュありき、という生産者。
私の中では正統派高級ワイナリーなのだが、お値段は他の高級ワイナリーよりもお手軽で、その高貴な味わいを考えても、もっと高いのではないかと想定してしまう、そんなワイナリーだ。
畑を大事にし、植付けから最低6年待って収穫を行う。ワイナリーさんの中には大量生産を重視し、植付けから3年で収穫を始めるワイナリーもあるが、こういう姿勢からも、美味しいアルザスワインを生産しようという気持ちが伝わってくる。
そんな正統、伝統的アルザスワインに忠実なのは、現当主であるSebastienとJean−Leonのご兄弟の年代も関係するかもしれない。将来的にはJean−Leonさんのご子息、JusstinとArtheurが次世代を担うのかもしれない。もちろん、彼らも既に家業のお手伝いをしており、昨年のコルマールでのワイン祭りに参加していた様子も伺えた。
お二人の年代や先代のお父様のことを考えると、最近の流行りや斬新な発想よりも、まだやっぱりアルザスワインはこういうものだという伝統や品種、そしてグランクリュの良さを重んじるのかなとも思う。
美味しいワインを生産したいという想いは強く、数年前にカーヴを大きくし、なんとワイナリーの地下に大きな倉庫を建築。
美味しいワインを生産するため、畑もビオからビオデイナミへ、そして18haの畑のうち6ha、つまり3分の1はグランクリュという、なんとも恵まれたワイナリーなのだ。アルザスのグランクリュは全体の4%の生産しかないことを考えても、5種のグランクリュを所有し、土壌の大切さも知り尽くしている彼らは45hl /haという通常よりも少ない量でワインを生産している。
どこの村に行っても感じることは、村そのもの、村の大事だと感じることだ。
最初に飲ませて頂いた1本はこちら
村の名前が入っているアッサンブラージュのワインだ。98%ピノブラン、2%ミュスカ。
そしてミュスカ。グラニッツの土壌の味わいのお陰で、ミュスカの特徴であるフルーティな香りで、すっきり辛口仕上げというわけではなく、そこに酸味も加わっている。
こちらの村、AmmerscwirhのグランクリュはKaeffenkoph。土壌はグラニッツ。
同じ品種、そして同じ年代で3種のグランクリュの飲み比べができる。これが多くのグランクリュを所有するワイナリーでのワインテイステイングの面白さだと思う。
こちらはRANGEN グランクリュの中でも唯一のボルカニックの土壌。急な斜面にあるグランクリュとしても有名で、ここでの作業も大変だと想像できる。そのためかこのグランクリュのワインはちょっと他よりも高級ワインというイメージがある。それでも飲む価値のあるグランクリュだ。
グランクリュによってはもちろん全品種ない事もあるが、こうして3種のグランクリュのリースリングを飲み比べることにより、土壌の大切さも理解できる。
私は個人的にはここのワイナリーのピノグリがお勧めだ。
HAMONIE Rはコンプロンタシオン、同じ畑にメインはピノグリ、ゲヴェルツトラミネールの混植のワインだ。
ピノグリ グランクリュ、MAMBOURG
MAMBOURGには愛(AMOUR)が単語の中荷なくされている、そんなロマンチックなグランクリュでもある。
そして、珍しく混種が認められているグランクリュのKAEFFENKOPH。混種、混植なのに、グランクリュ名称が認められている。
通常は混種のKAEFFERKOPHは見かけるのだが、こちらは珍しい、混植のKAEFFENKOPH。
実はこれがKAEFFENKOPHが51番目のグランクリュでもになった理由の一つでもある。元々良い土壌として有名だったのだが、グランクリュの混種が認められておらず、通常グランクリュは単一品種、ゲヴェルツトラミネール、ピノグリ、ミュスカ、リースリングの4品種でしか認められておらず、そこが問題となり、グランクリュ認定に時間を要してしまった。
最終的に混種のグランクリュが認められ、腫れて51番目のグランクリュとなった。
ゲヴェルツトラミネールグランクリュ KAEFFENKOPH
そして、これぞ高級中の高級
そして、ゲヴェルツトラミネール ヴァンダンジュタルデイブ2017。伝統に忠実に、甘口な高貴なワインに仕上がっている。
アルザスグランクリュ
かつセレクショングランノーブル。
ヴァンダンジュタルデイブも、セレクショングランノーブルも、グランクリュである必然性はなく、収穫時期、収穫からさらに選りすぐったぶどうを使用したワインだが、グランクリュで生産さえれているヴァンダンジュタルデイブやセレクショングランノーブルとなると、かなり高級品だという印象がある。それでも、こちらのワイナリーでのワインのお値段はそのワインそのものの高級感を考えてもお得ではないかと思う。
実は私が一番好きなワイナリーの一つである理由の一つはそこにもある。お味的にも高級感あり、土壌を大切するそのワイナリーの想い、畑でのぶどう生産などを考慮しても、もっとお高いのではないかと想像するが、実はお値段はそこまで高くない。
アルザスに存在する高級ワイナリーというのがいくつかあって、そのカテゴリーよりはちょっとお手頃価格なのだ。
だからこそ、アルザスの高級ワイナリーを訪れると、私個人的にはどうしてもその値段でこのお味、というのには納得してしまうものの、心のどこかで「このお値段なら美味しくて当たり前」とも思ってしまう事がある。
それは恐らくこちらのワイナリーを知ってしまっているからかもしれない。
こちらのワイナリーはお味的にはその高級ワイナリーと言われるワイナリーに負けない味わいなのに、お値段はそれらのワイナリーよりも1段お手頃なのだ。
それくらい、お味も高貴で、けれどお値段的に手がちょっとだけ届きやすい、だからと言って安すぎるわけではない、そんなワインが揃っている。
以前も日本に輸出されていた数は少なく、あまり見かけることが無かったのだが、現在は日本への輸出がなくなってしまったということがとても残念に思う。
日本にあまり入っていないアルザスワインとしても、その美味しさ、高級感を考えても、できればそっと自分の心の中に秘めておきたいワイナリーでもあるのだが、やっぱりそんな美味しいワインはできるだけ多くの人に知って頂きたいと願うし、私の目的は美味しくて、良いワイナリーのアルザスワインを少しでも多くの方に知ってもらい、飲んでもらい、楽しんでもらうことだ。
そして、アルザスワインの良さを知ってもらえたらと思う。
こちらのワイナリーはそんな私の人生初のワイナリー訪問先で、そして毎年お伺いしている、お勧めワイナリーだ。
ご興味持っていただけるインポーターさんがいたら、ぜひご連絡いただけたら嬉しい。そんなワイナリーだ。
こちらのワイナリーは日本に今輸出されていないので・・・
他のアルザスワインでも・・・













