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フランス, アルザスワイン365日記

フランス、アルザス在住言語学博士
★アルザス生活の中の日々の徒然
★アルザスワイン、ワイナリーに関する記事を執筆中

フランス アルザスよりアルザスワイナリー巡り

 
アルザスの自然派ワイナリーはほぼ全て日本に輸出されているんじゃないかと思うくらい、日本に輸出されていないワイナリーを探す方が難しい。
 
それくらい、現在日本では自然派ワインが流行っているのかもしれない。
 
SNSやインターネットからの情報しか分からないが、日本には自然派ワインに特化したワインショップ、ワインバーも多く存在するように思う。
 
しかしながら、アルザスの中心地でもあるストラスブールには自然派ワインに特化したしたワインショップは1軒、自然派ワインに特化したワインバーは存在しないのではないかと思う。
 
ワインバーの数はそれなりにあるが、アルザスにいても、アルザスの全グランクリュが飲めるワインバーはストラスブールに2軒しかないそうだ。
 
アルザスにいても、なかなか全てのアルザスワインが飲めるわけでもない。特に自然派ワインはアルザスので伝統的ワインとは多少異なるようで、特にアルザスにおいては昔ながらのアルザスワインが好きな方には好まれないこともあるそうだ。
 
そんな中、今回は昨年から当主が代わり、自然派ワイン生産に移行した、若き自然派ワイン生産者、GOEPPさんに行って来た。
 
現当主のCLEMENTはまだ24歳。恐らく最も若い自然派ワイン生産者の1人だろう。そして、もちろん、まだ日本に輸出されていない、これから期待できる自然派ワイナリーだ。11haの畑から毎年約11000本のワイン生産をしている。
 
Clementの自然派ワインを知ったのは実はあのChristian  BinnerのワイナリーでのLes Vins Pirouettes,の集まりに参加させて頂いた時だった。
そこで2本彼の自然派ワインを飲ませてもらったのだが、悪くない。そこでその集まりの後すぐ、Heilingensteinという村にある彼のワイナリーに訪れた。
 
 
こちらがカーヴ。2018年から今の当主Clementになり、自然派ワイン生産に移行。それまでは通常のアルザスワインを生産していたそうだ。
 
 
まだ樽の中で熟成中のワインもいくつか飲ませていただいた。こちらはリースリング。この若さでこのワインは「悪くない。」まだ熟成中なので、瓶詰めの時が楽しみだ。
 
 
このキュベの中にはこの先Les Vins Pirouettesの1本として日本に輸出されるものもあるそうだ。
 
ここの目玉はやっぱりこの村特有品種、Klevener De Heiligensteinがあること。Klevener De Heiligensteinを見つけることすらなかなかないのに、Klevener De Heiligensteinの自然派ワインはなかなか見つからない。特に、この村の品種なのに、この村ではない村にある ワイナリーでKlevener De Heiligensteinを所有しているワイナリーさんのワインは日本でも販売されているのを見かけたことがあるが、本来のこのHeiligensteinの村のKlevener、そして自然派ワインというのはアルザスでもなかなか珍しいワインだ。まだ樽の中で熟成中なので、瓶詰めされるのが楽しみな1本。
 
そして、こちらが現在瓶詰めされた自然派ワイン4種。赤ワインが2種、マセラシオンが2種。
 
Le Farouche。ピノノワール。マセラシオン。土壌はLimoneuxリモヌ。赤ワイン品種の方が、自然派ワイン生産が簡単出そうだ。なので、自然派ワイナリーでも赤ワインの自然派ワインから始めるところが多い。そして徐々に他の品種やアッサンブラージュの自然派ワインを生産して行くワイナリーもある。
ある意味、それだけ生産も大変だということだ。赤ワイン2種のうちこちらの方が軽やか。
 
Lindulgentもピノノワールのマセラシオン。土壌は粘土ー石灰質。土壌の違いで味わいが変わる。赤ワイン2種どちらがお好きかは個人の好みによるかもしれない。
 
Limpatientはゲヴェルツラミネールのマセラシオン。土壌はアルジローリモヌ。色合い的にもオレンジワイン。
Le Frenetique。こちらはシルヴァネールのマセラシオン。土壌は泥灰質ー石灰質(アルジローカルケール)。微炭酸が心地良い。まだワインが「生きている」感じがするので私はこの微炭酸が結構好きだ。
 
お父様が他界し、若いながらも当主になったClementの自然派ワインは、正に今「成長中」だ。この4本もこの若さで悪くない自然派ワインを生産しているが、他に樽で熟成中のワインが更に楽しみな自然派ワインだった。
まだまだこれから期待できる、そんな若手ワイナリー。アルザスの自然派ワインは日本に輸出されていないのを見つけるのが難しいほどで、私が知る限り、2、3軒もない。
 
そして、Christian  BinnerのLes Vins Pirouettesにも参加している自然派ワイン生産者ということで、注目度も高いのではないだろうか。ということは、今から目をつけておくべき、自然派ワイナリーかも、しれない。