戦友のような妹のような女の子だけど彼氏のような親友と「秘密」観てきました。2人して本屋で見つけて以来ファンだった原作…大友監督、そして音楽は佐藤直紀さんのタッグで見られてうれし。龍馬伝やるろ剣もこのタッグで大好きなのです…。大友監督作品はほんと音の使い方がすごいです…。るろ剣でもあったけど、鼓動のような音と共に一瞬画面がブレる独特の演出とか、ノイズの使い方だとか細かい音量とか。
映画自体は、主人公薪剛と新人青木のほのかなBL感を1mmほど期待したことが申し訳なくなるほど、本格的な雰囲気でした〜。まあ少女漫画（なんだよねそういえば！）を差し引いてだけども、甘さ、無し。そういえば犯罪を描いている漫画なんだからこういうことか…という当たり前のことに気付かされ、震撼するシーン盛り沢山で心臓バクバク。でも無駄な画は無く、色々とかなりリアルで観るのにエネルギーを使いました…。
色味も、キレイというよりもくたびれたような美しさ、リアルさ。それは監督が薪に扮する生田斗真に課していた薪像そのものでもあるようだ。
あるシーンで、耐えられず、目を逸らしているものの音と声だけでも、自分が侵食されそうな症状が起こったので（何の事前情報もないまま1番前の席で1人で「ブラック・スワン」を観た時以来の感覚である）あ、まずいと思い5分間トイレに立った。立たなかったら耐えられなかった気がする。
登場人物は漫画とはどうしても違うけど、それでも現代の表現としてはいい線いってますという感じ。もう少し、青木→薪の妄信な感じ、薪→青木の憂慮な気配がふわんと漂っても良かった…というのは少女漫画に期待するの読後感か。
