やっと今日になって初めて知ったんですが、あの「美味しんぼ」が再開したんですね。


 この時期に再開する意図は何なんでしょうね。まあ世界が韓国から孤立していくのを止めようとする義憤にでも駆られたんでしょうか。あるいは対馬かな。
 再開初回はぐだぐだ感丸出しの全県味めぐりシリーズからのようですな。読んでませんが。


 とにかく、彼に歴史や文化論(食文化含む)を語らせると致命的にまずい事ははっきりしていますので、ネタ的には注目ですね。
 何しろオーストラリアの多文化交流を賞賛してる割には、日本企業がボウモアを買収したと言うだけで特に理由なく批判するような人だしなぁ。ボウモアやシャトー・ラグランジュは日本の資本が入って品質が上がったようだけど。
 特亜ネタはほかのとこに腐るほどあるので省略。


 それにしてもなんだ今日のUSD/KRWは・・・


koume

 減反廃止論の中心に、大規模農家に農地を集約すれば単位量あたりの米の原価が下がり、米価が下がると言うものがあります。机の上では正しいように見え、もしかしたら20年前なら正しかったかもしれませんが、現代には当てはまらないように思います。

ちなみに私は、減反をやめること自体には反対していません(積極的に賛成するわけでもないけど)。


 「いわゆる専門家」の試算によると、減反を廃止して自由に米を作らせた場合、米価は30%も下落すると言われています。ということは単純に原価の方も最低30%減らさなければいけないように思いますが、ちょっと製造業の方にお尋ねしたいのですが、あなたの工場の製品の仕切りを30%下げてくれと言われて対応できますか?

 周りの小さな工場は潰れるので、その分の注文が入りますよと言われても、発注が2倍になったとしてもきびしくないですか。


 実は工場の例は減反廃止論にふさわしくない点があって、ここで言う周りの小さな工場は小規模兼業農家に対応しますが、兼業農家は兼業農家であるがゆえに収入全体を農業に依存していません。なので、兼業の部分で利益を得られていれば、農業部門に赤字が出ても農業を続けることができます。というか、今の兼業農家のほとんどは、農業部門は赤字でしょう。
 ところが専業農家は、農業で赤字が出ると言うことは生活が破綻するのと同じことです。そしてここがもっとも「いわゆる専門家」に(わざとらしく)誤解されている点ですが、大規模農業の低コスト化はすでに個々の農家で取り組まれており、それでも現在の価格はかなりギリギリの状態で、これ以上ドラスティックに米価を下げる余地はありません。


 もっと単純な算数をすれば、米価が例えば4000円下がった時、米を20俵しか作っていない小規模農家にとっての損失は8万円でしかありませんが、1万俵作っている大規模専業農家にとっては4000万円の減収となります。先日、下落分の80%を補填するとか言う話がありましたが、その例を組み込んでも800万円の減収です。
 米価を下げると言うことはどう考えても、専業農家を潰し兼業農家を生き延びさせる、いわゆる専門家がおっしゃるのとは真逆の策です。


 また、例えば4000円下げると言われた時に思うのは、絶対にその次があると言うことです。要求は限りなく、翌年はさらに500円下げ、そして次はさらに1000円下げと際限がないでしょう。補填金もどうせ削られるに決まっています


 専業農家にとって、コスト削減なんか政府や学者センセイに言われるまでもなく当然取り組んでいることです。100円削れば100円儲かりますからね。自主的に行うコスト削減には現実的なモチベーションがあります。
 が、何が悲しくて赤の他人に、大幅なコスト削減を押し付けられなければいけないのでしょうか。しかもコストを削減しても儲けは何も変わらない、それどころか減るのです。 大規模化でコストを30%カットできるなら、それで作った米を元の価格で売りますよ。30%余計に儲かります。


 農村の魅力なんかどこにあるんですか。国が値下がりを確約した商材に手を出すバカがどこにいる。農村活性化とか言うなら、地デジテレビに2万円補助を出すよりまず地デジの受信エリアを100%にしろ。中山間地ではまだ見れないところがあるぞ。ブロードバンドもできん。


 日本の食料自給率が上がれば農水省の人は嬉しいのかもしれませんが、こっちにとっては知ったこっちゃありません。


koume

 私はこのブログでよく、農薬って巷で言われるほど酷いもんじゃないよ、むしろ必要不可欠なくらい役に立ってるし低リスクだよと書いていますが、個々の農薬の性質について害がありそうなものとか、これはちょっと何とかした方がいいんじゃないのと思うものはあります(クロピクとか、プリグロとか)。
 なので農薬批判を見て、下手糞だなあ~もうちょっとうまくやれよ、と思うことはあります。というか、こっちが困るような農薬批判などほとんど出会った事はありません。たぶん私が農薬批判をやれば、普通の農薬批判よりも数段レベルの高いことができると思います。もちろん農薬について私より詳しい人などいくらでもいるので、全くぐうの音も出ないようなことは出来ませんが。


 よく読ませていただいているNATROM先生のブログ で、なんか変わったもので野菜の農薬を除去する!とか言ってる代物を取り上げて、その主張の誤りを示せ、と言うエントリがあります。
ホタテパウダーで残留農薬除去実験


 解答はいろいろあり・・・というかどこから突っ込めばいいかわからないほどあるんですが、これ以外の農薬批判にもほとんど共通しているのは、果たして農薬を使って作った農産物に本当に農薬が残留しているかわからない点と、「農薬」と言ってもその種類は山ほどあって、全ての農薬をひとくくりにして表すなどムチャクチャすぎるという点があります。余談ですが農産物に付着した農薬は変なものを使わなくても単に水洗いするだけで99%が流れ落ちます。


 ここでは後者の、農薬をひとくくりにするなということを説明しますが、そもそも農薬とは分類と言うか機能名であって、物質の性質を表している訳ではありません。ほとんど唯一表している性質が、農作業で使われるものだと言う点のみで、広義にはそれ以外に何ら共通する構造や性質はありません。狭く考えても、試験を経て農薬登録が取れているものを農薬と言う、って項目が加わる程度です。
 農薬批判者が想定している「農薬」とは、ヒトが摂取すると何らかの毒性を発揮し、環境に残留すると微生物を殺したり野生生物を殺したりし、ガンの原因になり・・・などと言ったものなのでしょうが、もちろん摂取量によってはそういうことができる農薬もあります。が、もちろん種類によってまちまちですし、限りなく無害に近い農薬だって多いので、とにかくどの農薬の事を言っているのかを示してくれないと話が始まりません。


 そもそも私がわからないのは、農薬批判者は何を目的にしているのだろう、って事です。農薬の使用量を減らして欲しいのでしょうか。だったら、特に害の酷い農薬を挙げて、これはヤバイから使わないで欲しいとうったえれば通る可能性はあります。代わりのものを使う余地があります。が、それもせずにのべつまくなし農薬を批判されても、全ての農薬を使わないなんて不可能ですから、要求には応えられません。
 で、何のために農薬を減らして欲しいのか。消費者に健康被害があるのでしょうか。日本人は寿命も健康寿命も世界一ですが。農薬による死者を何人に減らせば納得できるのでしょうか。自殺者を除けば年間数人しかいませんが(しかも消費者ではない)。
 農薬批判は要求があまりにも曖昧なので、こっち側もどう扱えばいいかわからないというか、最初から交渉が成立していないのです。


 ・・・なーんて言っていますが、本当はちゃんとわかっていますよ。農薬を批判したいのは、自分が作ってる有機栽培の野菜を売りたいからですよネ。農薬叩かないと、ウリがないですからネ。でも消費者を騙して物を売るのはよくないと思うんだ。


koume

 WBCの前哨戦ってことで、オーストラリア代表との練習試合がありましたね。実は最初の方しか見てませんけど(^^;けど守備の細かい部分とか、オーストラリアの方はやはり少し雑で、レベルが低い感じがしました。


 さて私は20日間ほどですが、オーストラリアで短期ホームステイした事があります。で、無効では何故かけっこうテレビを見てたんですが、野球は一度も見た事がなく、向こうではかなりマイナーなスポーツだと聞きました、
 で、代わり?にポピュラーなのはクリケットだそうです。確かにテレビ放送でもしょっちゅうやっていました。日本では一度も見た事がありませんが。


 野球と似ている、と聞きましたが、まあ少しは似てますけど初めて見た時は何がなにやらよくわからなかったです(^^;
 基本的にピッチャーが投げてバッターが打つんですが、ピッチャーは野球のボールよりやや小さい球を、助走をつけて走りこみながら投げます
 んで、バッターは打ちますが、後ろに打ってもいいです。ファウルがない。一体何人で守ってるかもよくわからなかったんですが、とにかくバットに球が当たりさえすればどこに飛んでもいいです。
 そして打ったバッターは、まっすぐ前に走り、ラインが引いてあるところに着いたら戻ってきます。要するにバッターボックスとラインを一生懸命往復します。ダイヤモンドはありません。
 でで、攻撃側はずーっと攻撃してます。なんか時間割になってるようで、攻守交替は日をまたぐこともあり、1試合に何日もかかることがあります。


 今思い出してもサッパリ面白くないんですが(笑)もしかしたらオーストラリアの人は日本で野球を見ても同じような感覚を抱くんですかねえ。


koume

 日経ビジネスオンラインの記事です。


「兼業農家」が日本を滅ぼす
減反政策は諸悪の根源、コメを作って米価を下げよ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090218/186539/?P=1
 インタビューのお相手は元農水官僚の山下一仁氏。


 ・・・で、かなり長いんで全文引用はしませんが、全体的にどう読んでも、タイトルは「『農協』が日本を滅ぼす」にすべきです。農協が成立するための条件に、兼業農家がかなり大きな割合を占めているのは確かだと思いますが、それにしても文章の内容はほとんど農政批判と農協批判であり、しかも農政批判は細かく言うと「農協向けの農政」批判ですから、全ての元凶は農協であるとの構成になっています。
 ただ、この手の記事のタイトルは記者がつけることが往々にあるらしく、山下氏はタイトルには関与していない可能性はあります。そして編集部として、農協のような組織を敵に回すのはよくないと判断したのでしょうか。まっそう決め付けることはもちろんできませんが、農協の存在がわけのわからん怪物的なものになっちゃってて気持ち悪いなあと思うことはあります。


 で、農協改革をすべきだと言う意見は賛成ですが、各論を見るとどうもなーと思う箇所はあります。



 ―― コメの生産を抑制する減反政策。ようやく政府内でも見直しも含めた議論が始まりました。この減反政策がどれだけ政策として不合理なのか。その点からお聞かせください。


 山下 生産調整でコメの生産を抑制し、高米価を維持する――。これは、一言で言えば供給制限カルテル。ほかの産業であれば、独占禁止法の対象になる行為でしょう。「減反政策はカルテルである」。この点を、最初に強調しておきます。


「減反政策はカルテルである」


 このカルテルで最も得をするのはカルテルを破るアウトサイダーです。カルテルを破って、カルテルで維持された高米価でコメを生産すれば間違いなく儲かる。だから、生産者をカルテルに参加させるための何かのインセンティブが必要になります。そのインセンティブが年間2000億円、累計で7兆円に上る補助金でした。


 この7兆円に上る補助金を負担しているのは誰でしょうか。言うまでもありませんが、私たち国民です。しかも、この高米価を維持するために、この国は輸入米に対して高い関税を課している。その代償として、ミニマムアクセスを設定し、一定の輸入米を購入している。



 以前から有識者?の方々は米価に対して、国の補助金政策のおかげで高止まりしているとおっしゃっていました。以前からずーっと。で、それが年間2000億円、累計(30年あまり)で7兆円もの額ですと。それを負担しているのが国民なのです!!
 ・・・公共事業費は単年で50兆円くらいありますけどね。農業は国の根幹である!って言葉が空しくなりますな。
 まあこれはグチです。


 で、山下氏は減反政策をやめて米価を下げよと言います。ただ、



山下 今の日本では東京都の1.8倍に当たる39万ヘクタールの耕作放棄が生じています。減反を強化しているにもかかわらず、この10年でコメの値段が60キロ当たり2万円から1万4000円に下落しました。農業経営が厳しくなるにつれて、農地を貸したいと思う零細農家も増え始めています。


 ところが、コメ価格は長期低落傾向にあり、次の収穫期にコメ価格がさらに下落する可能性もある。そのリスクを感じているため、主業農家も思い切って農地の拡大に踏み切れない。その結果、農地が引き取られず、耕作放棄が広がっている。


 この状況を解消するには、減反政策をやめるしかない。減反政策を段階的に廃止し、コメを自由に作らせる。もちろん、コメ価格は下落するでしょう。私の計算では、減反政策をやめると、コメ価格は60キロ当たり約9500円に下がる。この価格下落で影響を受ける下落分を直接、農家に支払えばいい



 と、先日私が書いたように、下落分を直接農家に支払えと言っており、そこは同意です。ただ、



 山下 ポイントは主業農家にだけ支払うことです。コメの流通量700万トンのうち主業農家のシェアは約4割。この主業農家に、今の米価1万4000円と9500円の差額の80%程度を補填した場合、かかる費用は約1700億円になります。これは、生産調整のために農家に支払っている補助金と変わりません。



 なんで差額の80%・・・しかも14000円との差額。計算ではこの場合、農家の売り上げは1俵当たり13100円になります。


 この手のことを言う「有識者」が本当に多いので、最近の私は自分の感覚を疑ってしまうこともよくあるんですが、現状の米価は米を専門的に作る主業農家の原価でも赤字なほど安い(はず)です。
 コラムの中で山下氏は、小規模で高コストになってしまう兼業農家が存在するために米価が安くならないのだ、と言っていますがそれは10年前の話でしょう。私に言わせれば、よそで収入があるぶん兼業農家のほうが安く米を作れます。

 というか、JAの提示する14000円とかいう価格に黙って付き合えるのは、米で少々赤字が出たって規模的にどうってことない兼業農家だからであって、米を専業で扱う農家ではむしろ無理な数字です。兼業農家は利益ゼロでも農業ができますが専業農家は利益を上乗せしないと存続できません。専業農家のJA離れが進んでいるのはそういうことです。基準を取るなら、14000円ではなくせめて農水省で公表している米60キロあたりの原価である約17000円にして欲しいです。


 いや、やろうと思えば1万円の米は出来なくはありませんが、恵まれた条件が必要になります。主業農家による大規模経営とは、つまり平野部での農業と言うことでして、要は中山間地での農業は滅ぼせと言うことです。
 もちろん、中山間地など見捨てればよいと言う考えも込みで言っているのであれば、少々極端ではありますが一つの見識だと思います。私は中山間地に居住し、専業で米を作っていますので、このような意見には感情的に反発してしまいますが、平野部であらずんば農業にあらずとおっしゃるのはコスト面のみを見るならば全く正しいことです。ただしついでに言うと、平野部で大規模にやるからと言って必ずしも米が安く作れるわけでもなく、まあ品質はそれなりに犠牲になります。


 農協改革をやるべきだと言うのは大賛成です。にしても、これにも書いてありましたが・・・消費者の皆さんにとって、米って本当に高いんですか?それなりに高い米を食べてもお茶碗1杯25円くらいなんですけど。月々の携帯通話料ほど米を食べている人はいないでしょう。
 むしろ米の消費が減った理由は、ご飯を炊くのに時間がかかり面倒くさいから、ってのが一番手だと思ってますが。


koume