有機食品は環境のためではなく、単に安全・安心のため?




日本経済新聞 -2007年8月11日

有機食品、「食の安全」で弾み・伊藤ハムなど17社が統一ブランド


 食品メーカーや大手小売りが原料の食材に農薬や化学肥料を使用しない有機食品の開発・販売を本格化する。伊藤ハム、日本製粉など食品メーカー17社は9月から統一ブランドによる有機食品の商品化に乗り出す。イオンは自主企画の有機食品を新たに20品目投入、イトーヨーカ堂は首都圏店舗で専門コーナーの展開を始めた。国内外で食品への信頼を揺るがす出来事が相次ぐ中、原料や製法の管理が厳しい有機食品の取り扱いを増やすことで消費者に安全・安心を訴える。

 食品17社の統一ブランドは「オーガニック・ギルド」で、参加するのは伊藤ハム、日本製粉のほかカルビー、紀文食品、三井農林、キーコーヒー、新進(東京・千代田)など。輸入食品やブランド管理は新進の関係会社でブランドと同名のオーガニック・ギルド(同)が担当する。



時事通信 - 2007年8月9日

米クローガーも有機食品を拡充=消費者の関心の高まりに対応


 【シカゴ9日時事】米食品スーパー最大手クローガーはこのほど、オーガニック(有機無農薬)食品の品ぞろえを強化すると発表した。米国でも最近、消費者の間で有機食品への関心が高まっており、ホールフーズなどのオーガニック専門スーパーが急成長、小売り最大手のウォルマート・ストアーズも本腰を入れ始めるなど有機食品をめぐる競争が激化し始めている。



産経新聞 - 2007年7月31日

三越、有機野菜宅配と提携 デパ地下食品も販売


 三越は31日、有機野菜などの宅配を手掛ける「大地」(千葉市)と提携し、両社が扱う食品などを販売する会員制の宅配サービス「三越くらしの御用達便」を10月から始めると発表した。 野菜や生活雑貨など安全性を重視した大地の宅配商品約600点と、「デパ地下食品」として人気の高い三越の総菜や菓子類約30点を販売。配送は大地が手掛ける。

 入会金は無料で年会費1000円。9月3日から会員を募集する。当初は首都圏の1都4県で始め、今後全国展開を検討。初年度の売り上げ目標は2億円。





 有限な資源の節約のために有機栽培をして、それを応援するために有機食品を選ぶというのなら、投資という意味も含めて分かる(本当に節約になってる有機栽培なら、だけど)。また、有機肥料で作られた野菜などは確かに美味しいから、それで有機食品を選ぶというのも分かる。私も、美味しい米を作りたいために有機肥料を使っているし。でも、自身の安全・安心のために有機食品を選ぶというのなら、気分以外に意味はないと思います。エステやサウナに金をかけるのと似たようなものでしょうか。理由は過去記事でたくさん書いてきたから、省略する(めんどくさいし(汗))けど、まー選ぶのは勝手だけど、だからといって慣行の物をけなすのはやめて欲しいなあ。有機にはまってる商売人は必ず慣行をけなすことでしか有利性を見出せてない感じがする。

 まあ例えば、コウノトリと農薬 、農薬のメリット 、有機農業推進法って正気ですか の記事かな・・・


 一番上のオーガニック・ギルドの内容では、国内の有機野菜などでまかなうのは無理だろうだから、海外から輸入するものもあるでしょう。これは日経新聞のトップ記事だったんですが、有機食品の一覧には、小麦粉、米、味噌、漬物、ハム、パン、マヨネーズ、コーヒーなどが載っていました。これらの食品をすべて国内産でまかなうなんてどう考えても無理ぽ。

 近年は有機食品の輸入量が増え、2005年からは国内の有機食品のうち、半分以上が海外から輸入されています。アメリカやEUで有機認定された食品は、国内でも有機JAS表示できるからです。しかし輸入するということは、輸送賃つまり船の燃料とかを食うわけで、環境に優しい有機のはずなのに無駄に燃料を使っているという本末転倒なことになります。まあ、安全・安心のためだというので、そういうことは無視してるんだろうけど、実はドイツからイギリスまで輸送するだけですでに有機のメリットを吐き出してるという話もあるんだよね。有機食品を輸入するってのは、健康のために歩いて通勤して、疲れて途中のコンビニでアイスとビールを食いまくるようなもので、それだったらむしろ健康に悪いというべきです。


 余談ですが、mixiに、「新しい農業 」というコミュニティがあります。農業技術から政策のことまで幅広く議論されていて、興味深く読んでます。このコミュに「食糧不足は来るか? 」というトピックがありますが、こんな内容の書き込みがありました。


『日本の食糧自給率はカロリーベースで39%であるが、原油を100%近く輸入していて食糧の自給率が39%なんてことは絶対にありえない』

『純粋に国内だけで生産できる自給率を算出すると数%かも』


 まあ極論ではあるけど、よく突き止めて考えれば確かにその通りです。有機食品は、化学肥料や農薬などの化学物質の利用をやめ、旧来のような天然の有機物による肥料などを用いるなど、自然のしくみに逆らわない農業によって作られた食品である(wikipedia「有機農業」 から)。それは石油に依存しない自給自足的な農業で、江戸時代に行なわれていた資源循環的農業と同じである(戦前の昭和期にはまだ肥溜めがあったような^^)


 田植えや稲刈り、野菜のハウス栽培、漁船、どれも石油を使っているよね。運送でもガソリンや軽油を食う。だから食料は石油で作られているなんて例えがあるわけで。本当に有機食品を扱いたいなら、石油を使わない自給の食料、例えば、無化学栽培(無農薬・無化学肥料など)の米、野菜、果物などを。それも国産で、選別も人の手で。米はもちろん天日乾燥ね。


 ・・・ぐらい徹底してもらわないと(笑) それでも我々は安全・安心のためだから、で一蹴されて終わりなんだろうなぁ。単なる健康志向のための有機食品なんてどんな意味があるというのか。


 なぜ現在は、わざわざ自然に逆らうような農業をしているのか?という視点が必要で、有機を推進してる人はそのあたりを完全に無視してますよね。なぜ我々がそんな無理をしてるかというと、昔とは人口が全然違うからです。江戸時代は日本の人口が3000万人くらいしかおらず、その7~8割が農民で、にもかかわらず今ほど手厚く食べ物があったわけではありませんでした。さて今、有機農法を全面的に取り入れて、社会が成り立つのでしょうか?


 何やら有機食品と環境保護と食糧自給率がごっちゃになってわけ分からなくなったけど、要はこの有機食品ってどうよ?を前提からして考えてもらいたいってことです。石油にまみれている有機食品・・・って慣行栽培より悪いかもしれませんよ。そもそも、慣行栽培の農産物でも、少なくとも安全性はすごい実績を誇ってますよね。一部市民団体が勝手に不安になってるだけです。それで有機の食品を選ぶことは勝手で、そこにビジネスチャンスを見出すこともご勝手ですが、他の人に迷惑をかけるなっつう事ですよ。


koume


水当て

 今日は盆で休んでいます。田んぼ自体には盆などとはもちろん関係ないのですが、盆にもかかわらず仕事をしているのはみっともないことだという見識が昔からあるので、盆の前までに頑張ってひと段落まで仕事を終わらせておいて、盆だけはとりあえず休みます。


 稲作の夏の間の仕事といえば、畦草の処理や雑草、害虫の処理などがありますが、中でも相当重要な作業に田んぼの水の管理があります。
 田んぼは水田とも言われるとおり、水を張っているのが特徴ですが、春の田んぼに水を入れた後、その水が秋まで保っていることは滅多にありません。保つかどうかはほとんど田んぼの個性によって、いつでもずっと水があるような田んぼ(湿田)もあることはありますがそれはそれで管理が面倒なものです。


 田んぼから水が抜ける要因は様々にあります。田んぼの底から地面の中へ際限なくしみこんでしまうものについてはほとんど手のうちようがありませんが(そんな田んぼもよくある)、もっとも多いのは畦から抜ける水です。畦は春先にしっかり突き固めて形作るのですが、所詮は土製の畦ですから、数多い害虫が好き放題に穴を開けます。
 水が洩れている部分を見つけて塞ぐ事は重要な仕事になります。ザリガニが開ける穴は巨大で、一目でわかりますが、ケラやミミズが開ける程度の小さな穴でも見逃せば数日ですっかり水が抜けてしまいます。田んぼの水は大量にあるように見えて、抜け方も半端でないために、せっかくたくさんの水を入れても3日も放置すればすでに乾いてしまっているような酷い場所もあります。


 水をいれる方法は、技術的には簡単です。田んぼには普通、水を入れるための場所と出すための場所が一つずつ用意されています。「場所」とは、塩ビのパイプが畦を貫通して入っている場合もあるし、畦自体をスコップで掘って切り欠きにしていることもあります。パイプの場合はエルボ(L字型の曲がりパイプ)をつけて、倒したり立てたりすることで水の止め・出し入れが出来るようにしていますし、切り欠きならば掘ったり埋めたりで操作します。水の出入り口は普通は田んぼの短手側にあり、外側には用水路が流れています。

水解説

 水を入れるときは用水路に板をはめたりして水をせき止め、水位を上げて田んぼに水を導きます。出す際は特に用水路に細工をする必要はありませんが、田んぼの中から水を残らず出すために、田んぼの端から端まで溝を掻いて一段低い水路を作ることがあります。


 水の出し入れに限れば作業はこれだけですが、重要なことは、先にも書いたとおりに畦からの水の漏れを突き止めて塞ぐ事です。これをしない限り、またもとの木阿弥になることは目に見えているからです。そのため、大雨の最中や翌日に田んぼを見てまわると良いといわれています。なぜなら、大雨が降っているにもかかわらず水のない田んぼがあれば、必ずどこからか水が洩れているに決まっているからです。田んぼから水がなくなってしまえば、いったいどこから洩れているのか探すのは非常に難しくなります。


 また、用水路をせき止めるということは、そこから上流の田んぼに対しては予期せぬ水を入れることになりかねず、下流の田んぼに至っては用水の水量が減ってしまい水を入れたくても不可能となることがあります。そのため、水当ての作業は他人・地域への配慮が絶対に必要になります。用水路の上流や下流を見回し、近傍で水作業をしている田んぼがあれば自分は作業を控えるとか、影響を小さくするなどの工夫が必要です。
 これを怠ると地域全体から疎まれることになり、はなはだしい場合はせっかくせき止めている水路の板をわざと外されたり(当然、水が入らないどころか、逆に抜けたりする)、板を盗まれたり捨てられたりする嫌がらせを受けることがあります。なので意外と神経を使う仕事となります。


 さて環境をどうこう言う方々の間でときたま、田んぼに水を入れるための用水路が話題になることがあります。曰く、コンクリート製の用水路ではなくて、昔ながらの土掘りの用水路のほうが環境保全に役立つというものです。しかし水管理の作業性を考えるなら、土掘りの用水路など恐ろしく面倒なだけです。素掘りの用水路は形が不定形で、雑草も生えまくるために堰き止めるのに苦労しますし、水の流れによって土がこけて下流に流れるので定期的に底をすくわないと水路自体が詰まってしまいます。
 またコンクリートの用水路では水生生物が生きられないと批判されますが、逆に言えば素掘りの用水路は害虫が多くなるということでもあり、明らかに水が抜けやすくなります。農家の立場から言わせてもらえば、用水路はコンクリートで整備してもらったほうが圧倒的に楽です。まあ、整備すること自体にもいろいろな問題があって、なかなか容易には出来ないのですが。


 農薬を控えたりコンクリートの用水路を控えたりして、多様な生態系を維持せよという意見はよく見ますが、私は毎日田んぼで仕事をしていて、そのような環境派の人たちが田んぼや用水路へ水生生物ウォッチングをしに来ているのを見たことがありません。環境大好きな皆様、蚊もいないような都会の建物を離れて、そんなに大事にしたい生き物に触れに来てみてはいかがでしょうか?
 普通に農薬を使って、コンクリート製の用水を備えた田んぼにもいろんな生き物がいますよ。


koume

暑い・・・暑い・・・・家中の窓を全部開けてもちっとも風が入ってこない。

部屋の壁は熱を持って、発熱機と化している(アパートです)。


本日の青森県の最高気温は33℃・・・(ーー;;)


そうだ、海へ行こう!


070812_1  浅瀬


夏泊半島 に行ってきて、陸奥湾で泳いできました。潜った地点は椿山というところです。近くには海水浴場がありますが、キャンプ場との区別がよく分からないです。普通は海水浴場とかビーチだったらパラソルを立てるか、ただシートを敷くだけだと思いますが、青森県の海水浴場は何故かキャンプを張る人が多いです。パラソルも多いですが、パラソルよりキャンプって感じ・・・もちろんそこに泊まるわけでもなく、多分ただ日除けのために。砂場よりも岩場が多いし、湘南とか伊豆とかの海水浴場とは風景とかちょっと違う感じだし、土地柄キャンプを張るのが普通なのかもしれません。そして、バーベキューがセット。


070812_3  タナゴの群れ


浅瀬を上から見たときは透明できれいでしたが、潜ってみるとちょっと濁っていました。写真はこれでも良く見えるように加工したものです。それでも濁っているのが分かります。加えて、やや冷たかったです。よく考えたら、30度以上に暑くなったのは昨日からで、それまではずっと雨か曇りで25度以下だったのでした。それならまだ海は冷たく、濁ってるはずです(^^; 来週は晴れる予定みたいですが、ずっと晴れれば今度の土日には快適になるでしょう。

一応、水面は温くなっていたし、汗と暑さにやられてた体にはちょうど良かったですねぇ。水温に慣れればとても気持ち良かったです。


以下、撮った魚をいくつか。でかくて美味そうなアイナメも何匹かいましたが、モリなどを持っていないのが残念です。引き金式のモリが欲しいけど高いんだよなー


070812_2  リュウグウハゼ

070812_4  多分ギンポの一種


曇りのない空は、久しぶりに仰ぎました。海から上がって冷えた体には、太陽熱も心地よかった(笑


070812_5


購入して8年後の今年もまだ丈夫なTUSA のフィンとマスク+スノーケル。他のフィンも試してみたいのにまだまだ現役でありそうな。

水とスノーケリングセットさえあれば、思い立ったらすぐにどこへでも潜りに行けます(^O^)/


suzu


Trapiche Malbec 2005

トラピチェ マルベック 2005


アルゼンチン

品種: マルベック

購入店: タカムラワインハウス

輸入者: メルシャン

価格: 900円ぐらい


 日本でも有名なアルゼンチンの名門トラピチェの安ワイン。マルベックから造られたワインは初めてです。


 濃い青紫色で、ぷーんとこれまた濃い香り。チェリーやプルーンのような甘い香りもします。飲んだ直後はタンニンが濃くて、渋みも広がり、カベルネに似てるなーと思いました。でも後味がやわらかくて、すとーんと飲みやすくあっさりしています。まあやや厚みが薄いというか?


 全体的には普通に美味かったっす。おかずは仕事場でもらった格付C-2のリブロース。

 私もkoumeさんと同じく、2日間のみですが、夏休みも兼ねて遊び回ってきました!今年はまとまった夏休みが取れそうにないのでー。県内からは出ていませんけど。



牛じゃがまつり(ベゴじゃがまつり)

 三沢のJA主催みたいです。三沢市は青森県の中でもそんなに栄えてるところではありませんが(在日米軍の基地がある事で有名)、会場がさらに輪をかけて郊外で、原っぱみたいなところに牛や家族連れがいっぱいという、とてものどかな祭りでした。その場でのんびりバーベキューをやって、行列に並んでまで買ったじゃがバターを食って、ホルスタイン牛の品評会を見て来ました。バーベキュー用のお肉と野菜セットは予約もできたので、頑張って三沢市役所まで行って前売り券を買っておきました。当日でも買えます。安いのにすごくボリュームたっぷり!肉も野菜も半分以上残してお持ち帰り(^^; 炭や鉄板は無料で貸し出し。雰囲気も手伝って美味かった~


0809_01  牛の一等賞当てクイズのノミネート牛たち

0809_02

どーんとな。肉、キャベツとモヤシ、タレ、皿と割り箸が何故か2個ずつ、軍手。これで・・・円!

 さてその後、三沢市にある県立三沢航空科学館に行ってみました。三沢には空港もあるし在日米軍空軍基地もあります。科学館まで行く途中の道がものすごく寂れた感じだったので不安だったのですが、到着してみると意外なほどとても立派できれいな建物でした。
 そしてさらに意外な事に、航空科学館という事で飛行機の展示とか原理表示なんかとかたくさんあるかと思っていたのですが、実際には飛行機が飛ぶ原理とか技術とかを説明するパビリオンみたいなところで、体験型のアトラクションもあり、子供の社会見学などにぴったりという感じの場所でした。実は私は飛行機そのものにはあまり興味はないのですが、いくつかのアトラクションを体験できたし、本物の飛行機の操縦席に座ることも出来るし、いろいろ面白かったですよ。外には飛行機の展示もありました。


0809_03

針金だらけだった奈良原式2号機。

0809_04

竜巻はどのように出来るのか・・・の原理が分かる?装置(^^;


 そしてその夜は青森市まで行って、ねぶた祭り~ 過去に2回散々跳ねてきたので、今回は見るだけです。

0809_05

 ねぶたは全国的にも有名な祭りですが、この日も(日曜日の夜)いろんなところから観光バスが来ていて、すごい数の人が集まって盛況でした。立派なねぶた、当然ハネトたちも老若男女、山ほどいましたね。祭りも終盤になるとダラダラと歩いているだけなのはしょうがないのか(笑


 そしてその翌日ですが、深浦海岸でダイビングをしてきました。ダイビングは私のマイナーな趣味のひとつです。

0809_07  微妙な透明度・・・


 この日の天候は小雨でした。実は台風が通過した直後だったのですが、インストラクターによると海の状態は前日よりもマシだったようで、いっぱい楽しんできました。50cm級のボラの大群も見かけました。お金もかかるし、一日潰れるし、頻繁に潜る事は出来ませんが、非日常的な空間はストレスフリーになって楽しいです。


0809_06  本日一番きれいに撮れた写真。岩がリアルに撮れすぎ。


 帰りに黒石温泉に寄って、ランプを買ったり、名物のつゆ焼きそばを食ったりして、これほど動き回った2日間は久しぶりでした。翌日は肩の筋肉痛に襲われましたけど・・・


suzu