有機食品は環境のためではなく、単に安全・安心のため?
有機食品、「食の安全」で弾み・伊藤ハムなど17社が統一ブランド
食品メーカーや大手小売りが原料の食材に農薬や化学肥料を使用しない有機食品の開発・販売を本格化する。伊藤ハム、日本製粉など食品メーカー17社は9月から統一ブランドによる有機食品の商品化に乗り出す。イオンは自主企画の有機食品を新たに20品目投入、イトーヨーカ堂は首都圏店舗で専門コーナーの展開を始めた。国内外で食品への信頼を揺るがす出来事が相次ぐ中、原料や製法の管理が厳しい有機食品の取り扱いを増やすことで消費者に安全・安心を訴える。
食品17社の統一ブランドは「オーガニック・ギルド」で、参加するのは伊藤ハム、日本製粉のほかカルビー、紀文食品、三井農林、キーコーヒー、新進(東京・千代田)など。輸入食品やブランド管理は新進の関係会社でブランドと同名のオーガニック・ギルド(同)が担当する。
米クローガーも有機食品を拡充=消費者の関心の高まりに対応
【シカゴ9日時事】米食品スーパー最大手クローガーはこのほど、オーガニック(有機無農薬)食品の品ぞろえを強化すると発表した。米国でも最近、消費者の間で有機食品への関心が高まっており、ホールフーズなどのオーガニック専門スーパーが急成長、小売り最大手のウォルマート・ストアーズも本腰を入れ始めるなど有機食品をめぐる競争が激化し始めている。
三越、有機野菜宅配と提携 デパ地下食品も販売
三越は31日、有機野菜などの宅配を手掛ける「大地」(千葉市)と提携し、両社が扱う食品などを販売する会員制の宅配サービス「三越くらしの御用達便」を10月から始めると発表した。 野菜や生活雑貨など安全性を重視した大地の宅配商品約600点と、「デパ地下食品」として人気の高い三越の総菜や菓子類約30点を販売。配送は大地が手掛ける。
入会金は無料で年会費1000円。9月3日から会員を募集する。当初は首都圏の1都4県で始め、今後全国展開を検討。初年度の売り上げ目標は2億円。
有限な資源の節約のために有機栽培をして、それを応援するために有機食品を選ぶというのなら、投資という意味も含めて分かる(本当に節約になってる有機栽培なら、だけど)。また、有機肥料で作られた野菜などは確かに美味しいから、それで有機食品を選ぶというのも分かる。私も、美味しい米を作りたいために有機肥料を使っているし。でも、自身の安全・安心のために有機食品を選ぶというのなら、気分以外に意味はないと思います。エステやサウナに金をかけるのと似たようなものでしょうか。理由は過去記事でたくさん書いてきたから、省略する(めんどくさいし(汗))けど、まー選ぶのは勝手だけど、だからといって慣行の物をけなすのはやめて欲しいなあ。有機にはまってる商売人は必ず慣行をけなすことでしか有利性を見出せてない感じがする。
まあ例えば、コウノトリと農薬 、農薬のメリット 、有機農業推進法って正気ですか の記事かな・・・
一番上のオーガニック・ギルドの内容では、国内の有機野菜などでまかなうのは無理だろうだから、海外から輸入するものもあるでしょう。これは日経新聞のトップ記事だったんですが、有機食品の一覧には、小麦粉、米、味噌、漬物、ハム、パン、マヨネーズ、コーヒーなどが載っていました。これらの食品をすべて国内産でまかなうなんてどう考えても無理ぽ。
近年は有機食品の輸入量が増え、2005年からは国内の有機食品のうち、半分以上が海外から輸入されています。アメリカやEUで有機認定された食品は、国内でも有機JAS表示できるからです。しかし輸入するということは、輸送賃つまり船の燃料とかを食うわけで、環境に優しい有機のはずなのに無駄に燃料を使っているという本末転倒なことになります。まあ、安全・安心のためだというので、そういうことは無視してるんだろうけど、実はドイツからイギリスまで輸送するだけですでに有機のメリットを吐き出してるという話もあるんだよね。有機食品を輸入するってのは、健康のために歩いて通勤して、疲れて途中のコンビニでアイスとビールを食いまくるようなもので、それだったらむしろ健康に悪いというべきです。
余談ですが、mixiに、「新しい農業 」というコミュニティがあります。農業技術から政策のことまで幅広く議論されていて、興味深く読んでます。このコミュに「食糧不足は来るか? 」というトピックがありますが、こんな内容の書き込みがありました。
『日本の食糧自給率はカロリーベースで39%であるが、原油を100%近く輸入していて食糧の自給率が39%なんてことは絶対にありえない』
『純粋に国内だけで生産できる自給率を算出すると数%かも』
まあ極論ではあるけど、よく突き止めて考えれば確かにその通りです。有機食品は、化学肥料や農薬などの化学物質の利用をやめ、旧来のような天然の有機物による肥料などを用いるなど、自然のしくみに逆らわない農業によって作られた食品である(wikipedia「有機農業」 から)。それは石油に依存しない自給自足的な農業で、江戸時代に行なわれていた資源循環的農業と同じである(戦前の昭和期にはまだ肥溜めがあったような^^)
田植えや稲刈り、野菜のハウス栽培、漁船、どれも石油を使っているよね。運送でもガソリンや軽油を食う。だから食料は石油で作られているなんて例えがあるわけで。本当に有機食品を扱いたいなら、石油を使わない自給の食料、例えば、無化学栽培(無農薬・無化学肥料など)の米、野菜、果物などを。それも国産で、選別も人の手で。米はもちろん天日乾燥ね。
・・・ぐらい徹底してもらわないと(笑) それでも我々は安全・安心のためだから、で一蹴されて終わりなんだろうなぁ。単なる健康志向のための有機食品なんてどんな意味があるというのか。
なぜ現在は、わざわざ自然に逆らうような農業をしているのか?という視点が必要で、有機を推進してる人はそのあたりを完全に無視してますよね。なぜ我々がそんな無理をしてるかというと、昔とは人口が全然違うからです。江戸時代は日本の人口が3000万人くらいしかおらず、その7~8割が農民で、にもかかわらず今ほど手厚く食べ物があったわけではありませんでした。さて今、有機農法を全面的に取り入れて、社会が成り立つのでしょうか?
何やら有機食品と環境保護と食糧自給率がごっちゃになってわけ分からなくなったけど、要はこの有機食品ってどうよ?を前提からして考えてもらいたいってことです。石油にまみれている有機食品・・・って慣行栽培より悪いかもしれませんよ。そもそも、慣行栽培の農産物でも、少なくとも安全性はすごい実績を誇ってますよね。一部市民団体が勝手に不安になってるだけです。それで有機の食品を選ぶことは勝手で、そこにビジネスチャンスを見出すこともご勝手ですが、他の人に迷惑をかけるなっつう事ですよ。
koume














