非医療者であるancomochiさん が考え、ご自身のブログで紹介されているものです。すでにたくさんの方が紹介し、絶賛されているものですが、一応同好の士と(勝手に)解釈してこちらでも紹介。


http://d.hatena.ne.jp/ancomochi/20081204/1228403206


1:医療は不確実です。医療には限界があります。医師がどんなに手を尽くしても亡くなることはあります。

2:医師はエスパーではありません。症状をきちんと伝える為に「いつから、どこがどう痛いのか」等を予めメモにまとめておきましょう。


3:医師は敵ではありません。敵なのは病気であり、医師は共に戦う仲間です


4:医師は病気を治すのではありません。医師は病気を治す手伝いをするのです


5:新聞やニュースの医療記事を鵜呑みにしないようにしましょう。偏向報道の場合があるので出来たらネット等で調べ、多角的に考えましょう


6:「たらい回し」「受け入れ拒否」という言葉は使わないようにしましょう。これらは人手・設備不足等で受け入れ能力がないために起こります。つまり「受け入れ不能」「受け入れ困難」の方が適切です。


7:“ベッドが満床”のベッドは物理的なベッド以外に、酸素マスクや看護する人員等含んだ設備と言う意味があります。つまり「ベッドが満床」=「(物理的な)ベッド・設備・人員すべて受け入れる余力が無い」んです。それから“ベッドが無ければソファに寝かせて治療”は重症患者ではとてもできません。


8:「一般人だからわからない」と言わずに調べるくせをつけましょう。自分の病気についても人任せにしないで正しい知識をつけましょう。


9:時間外の救急外来に平日昼間のような設備や人員は望めません。コンビニ受診は控えましょう。


10:医療崩壊について調べてみましょう。医療崩壊、医師不足や受け入れ不能事件の一因は我々国民にもあることを自覚し、何をしたらいいのか建設的に考えていきましょう。我々非医療者、医療者が協力し合わなければ医療崩壊はくい止められません。

(赤字は勝手に装飾(^^;)




 こういう活動のポイントは、医療関係者に対しての活動にはならないようにしないといけない所だろうなと、思っています。例えば、医療過疎な地域の住民が署名を集めて病院や自治体に嘆願しに行くとかは、拙い気がします。署名なんか集まっても腹の足しにはならねえよ、までいくと言いすぎでしょうけども、要するにまだ他人任せに感じるからです。


 ancomochiさんの視点も、私の目標も同じ(たぶん)なのですが、医療受益者に対する活動こそ、まだやる余地はあるだろうと思います。我々非医療者が医療問題に直接にタッチするには、患者の立場で行うのが唯一の方法です。直接でないといけない。政治やマスコミを「利用して」ならともかく、そういうものを「通して」行うのはダメでしょう。

 そういう意味で、当ブログの医療系エントリへの反応や、ancomochiさんのブログに集まっているコメントの多くが医療関係者からというのは、ほんとーはあんまり喜ばしいことではないと思うんですが、けど活動が徐々に広まってる感は確実にありますね。充分に速い速度かと言うとそれはまた別の問題なんですが(^^;


 ところで、最近ブログでは医療系の話題にはほとんど触れていません(医療問題を注視しる!その8は一応作成中です・・・)が、ネタに触れていないわけでも興味がなくなったわけでもありません。が、自分なりの解釈や表現が出来るなと思いつくようなネタはない感じ。あるとしても、「注視しる!」のためにあっためてますんで(笑)新年が明けたら、注視しる!をもうちょっと頑張ろうかな。


koume