個人的な考えですが、政治とはインフラ整備業であるべきで、さらに言えばそれ以外のことはできるだけやらない方がいいです。インフラ整備と言ってももちろん道路だけではなく、社会制度そのものの話であって、警察や裁判所の運営だとか、もちろん医療制度も含みます。


 で、農業で言うインフラと言えば一番目立つものに農道や用排水路の整備があります。私はこれこそ国の仕事だと思うのですが、特に中山間地で手付かずです。余談ですが、石川県の浅野川水系の氾濫で壊滅した田んぼや畑の復旧は、県が全部面倒を見ると知事が言ったにもかかわらず、当の地主には未だに何の音沙汰もないそうで、もちろん一切進んでいません。自分自身で直そうとすると、あとから県や国の手当てが決まっても、すでに個人が投じた復旧費用などは手当てされない、当人にしてみれば無駄で不公平な金となってしまうので自分で何とかするわけにもいかず、まるでどうしようもないことになっています。


 食品関係でインフラぽいものと言えばなんと言っても自給率ですが、低くて危ないと思うなら、国内の農業人を保護するために収入を手当てしなくてはいけません。精神論で動かせる人などたかが知れています。

 イギリスでは一時期食料自給率が壊滅的な状態になったことがありましたが、農家手取りの60%までを国が面倒見ることにして、今では自給率は70%ほどに回復しています。食糧をほぼ自給できるEU圏内にいてさえこういうことをやっています。日本でもやるやると言う人はいますが話が具体的に進むことはありません。


 こういったことがなされていないにもかかわらず、農業関係の予算には毎年少なくない額が使われているようです。全く、実感がありません。日本の農政の特徴は(農政に限らないかもしれないが)、農家しか受益しないようなところには絶対に予算が付かないことです。具体的には、JAや農機メーカーや土建屋などが噛む仕事でないとお金はつきません。


koume