仕事というか職業に対するインセンティブとか、それへのモチベーションについて金銭しか提示できない弁護士ってのはなんなんですかね。いや普通の人がそういうことを言っても酷いし、弁護士だからなお酷いとか言うことは原則的にはありませんけど、人が金銭面だけの条件で仕事を選んだり、あるいは辞めたりするわけではないことをいくら指摘されても信じないのは、論理的な態度であることが非常に重要な法曹職においてものすごくマイナスなのではないでしょうか?というかかの人は金銭面での優劣だけを見て弁護士を志したのか。
職業に対する金銭以外のインセンティブとしては、まさに仕事をしている本人にとっては仕事内容そのものがおそらく最も大きいはずですが、それに関連して自分のスキルの上昇が見込めるとか、有益な人間関係が築けるなどがすぐ想像できます。もちろん仕事自体が気に食わなくても、余暇が作りやすい、要は時間の融通が効くというのもあるでしょう。
で本人ではなく外から見てみると、職業に対する尊敬てのがあります。あの人はとても大事な仕事をしているとか、あるいはカッコイイ仕事をしているとかいうことです。医師はおそらく今でも尊敬の対象になる職業ですし、カッコイイというのは例えばタレントとか、子供の夢に挙がりそうなパイロットなどです。
くだけて言えば、合コンでもてそうな職業ということになるでしょうか。実際に医師だと名乗ってモテるのかどうか知りませんが、少なくとも「専業農家で米作ってます」と自己紹介するよりは致命傷にはならないでしょう(笑)
もちろん、子供が単純に将来の夢を考えるのと、現実を踏まえ始める高校生や大学生が目標にするのとは違うでしょうが、そもそも小学生にすらあこがれてもらえない職業に人を集めるのは相当なことをしないといけないのではないかなと思います。
単純に医師への憧れとか、産科医療に取り組むことへの充実感なんてのはまだかろうじてあるんではないかと思いますが、そんな精神的インセンティブに対する現実の条件がもう厳しすぎます。それはもちろん金銭面ではなく(金銭に関する問題がまるで無いとは言わなくても)、労働時間・訴訟問題に代表される労働条件です。そして、精神的インセンティブの方も相当薄まってきた感があります。やっぱり誰でも褒められれば嬉しいものですし、逆にいくら頑張ってもそれが評価されないのは本当につらいです。逆に、理解もせぬまま糾弾するなんてのは最悪なので。
やっぱり、世間的に一目置かれ、賞賛される職業ということであればこそ重労働でも受け入れてくれる(くれてた)ので、ただ給料を上げてもそれはダメですよね。お金で買えない価値がある、とかいうアレですよ。病院が医師を招聘して労働条件を緩和するってのも、医療に対する理解と尊重があってこそできることなわけですから。いきなり金銭で解決しようってのは、そんな理解とかをまるでしてないよなって態度が丸見えだから否定されるんです。
農業の方は、大事な仕事だという人は一杯いるのですが、ほとんど嘘丸出しなのでどうしてもダメです(笑)そもそも百姓という言葉が放送禁止用語だったって紛れもない事実があったわけで。「職業・農業」と言って合コンでモテるようになれば黙ってても農業人口は増えますよきっと。ま、それが難しいんですけど。
koume