冷凍いんげんの件は、袋の隅っこに意図的に開けたと思われる小さな穴が見つかり、ますます人為的な事件の香りがしてきました。もしこれがそういう事件ならば、中国ではなく日本国内での犯罪である可能性もあり(メタミドホスと違ってジクロルボスは日本国内でも容易に入手可能)、捜査が進んでもしも日本人の犯行が判明したとしたら、中国産冷凍いんげんなどとさんざんに煽ったマスコミ各社は中国のメーカーから損害賠償を請求されるかもしれません。断っておきますが、私は中国の肩を持っているつもりはありません。昔はともかく、今の中国は嫌いです。ただ、無責任なマスコミがもっと嫌いなだけです。
さて、20年ちょっと前に一世を風靡した事件がありました。グリコ・森永事件です。
「かい人21面相」が脅迫状を出したことで非常に有名になりましたが、事件そのものはグリコや森永食品の製品に青酸カリを混入したと主張した脅迫(挑戦?)事件でした。
ではこの事件、「食の安全」問題でしょうか?
今回のいんげんの件とは脅迫状が無い点が違っていますが、食品に毒物を混入(この表現にはいつも違和感がある)させた点は(故意の犯行だという説が正しければ)同じです。
要するに両方とも、悪意のある人物による犯行であって、食品業界全体にかかわる問題とは別個に存在するものなのです。
「食の安全」問題はしばしば食品業界全体にかかわる話に発散しますが、正直言って、受ける方はただの迷惑です。問題の次元の違いはすごく重要だと思うのですが。
koume