やや古い話題であることは承知の介です。


 商経アドバイス 9月22日号
 実名公表に怒り噴出 農水省からお詫びの文書



 工業用糊向け「事故米」の不正転売事件で、売買にかかわった業者名を農水省が実名公表したことに対し、コメ業界内では非難の声が噴出している。公表業者に対して農水省は、町田・総合食料局長名でお詫びの文書を送付したが、業者側は「謝罪文を出すほど、こちらが被害者の立場だと分かっているなら、どうして公表前にもっと配慮できなかったのか」と、怒りはおさまらない。


 実名を公表された小売店は「ウチは被害者」と強調し、持って行き場の無い怒りを噛みしめるように語る。業務用の取引先からは「がんばれ、がんばれ。こんなことでくじけるな」との励ましの言葉をかけられているというが、「一般消費者の信頼は失った」。今回の問題となったコメがもち米だということが、消費者にはあまり理解されていないようで、今後の家庭向け精米販売への影響は図りがたいものがあるようだ。


 やはり実名を公表された大手販売業者は、いち早くホームページ上に、要旨「該当するもち米を使った商品は2アイテムで、特定の取引先に販売したが、その他の商品には混入していない」旨を公表した。「取引先へも説明して回っており、多大な損害だ。通常から取引のある所からいつものように国産米として買っただけで、どうしてこんな目に遭わされるのか」と憤慨している。


 また実名報道による風評被害を苦にした自殺者まで出た奈良県では、同業者から「団体として国に抗議文を出すべきではないか」との声も上がっている。



 恥ずかしながら、事故米がもち米だったことを私もここで初めて知ったんですけど(^^;


 甘い。甘すぎです抗議文なんて。国に対して損害賠償請求まで行って当然だと思います。


 私の知る限り、業者の不祥事において社名公表というのはかなり重いほうの処分です。変な話ですが通常、初犯でさほど重大で無い違反であれば、注意だったり指導だったりで済むことが多く、社名公表は滅多になされません。
 実際に、逮捕も罰金も何もなく、単に社名が公表されただけでも会社が潰れることはあり、その影響の大きさを想像するのは難しくないと思います。


 ところが農水省は、あからさまに善意の第3者としか思えない業者が大量に入ったリストを実名で公表してしまいました。その中には、「実名は公表しないというから帳簿も全て見せた。取引先の情報も提供した」という業者も含まれています。なんか医療事故調に関する問題も思わせるものはあります。


 消費者重視はいいですよ。けど、こんな情報が本当に消費者の役に立つのか。単に消費者が求めているものを提供するだけでいいのか。消費者にとって本当に役立つ情報をちゃんと見極めて提出するのが、本当の消費者行政ではないのか。


 今は新米シーズンなんですが、コメ業界全体で、特有のお祭り気分というか嬉しい気分は完全に鳴りを潜めています。
 それでなくても、近年の穀物高騰で、それでも価格の変わらないコメがやっと脚光を浴びてきたと思われていた矢先、まあ三笠フーズを叩くのはしょうがないとして、業界ごとぶっ潰してどうするんだか。まるで、やっと訪れた商機の女神に平手打ちを食らわして追い返したような気持ち。


 もしかしたら小麦の消費を増やしたいウラ穀物メジャーの陰謀だったりして・・・(それは無い)。


koume