時期的には外れているネタです。
農薬の除草剤の話をするときに、もしも除草剤が作物にかかったら作物が枯れるんだから、残留農薬としての除草剤のリスクを考えるのはイクナイと言う事があります。が、実際には作物にかかっても枯れない除草剤はあります。
除草剤と言ってもいろいろな性能のものがあり、単純に言えば枯らす植物の種類によって得意不得意があります。イネ科の植物には効きにくい除草剤を選んで、田植えした後の田んぼに使用することはあります。
そんなこと言われるとなんか不安を感じる人もいるだろうとは思いますが、この「作物にかかる除草剤」のポイントはまず、収穫物にはかからない事です。田んぼの稲だったら、穂が出たらもう使えません(そう決まっています)。世の中では漠然と、植物は農薬を代謝できないと思われている節がありますが、ちゃんと出来ますので、かかったが効かなかった農薬は時間が経つごとに薄まり、リスクファクターとして限りなくゼロになります。
もう一つのポイントは、生えている雑草の状態です。たぶん、田んぼで除草剤を使うと言っても、ではその雑草っていったいどんなものか具体的に想像できる人は、農業関係者以外ではなかなか難しいのではないかと思います。
この写真は、私が見るともう寒気がするような光景なのですが、ここまでになってしまうと除草剤ではほとんど対処不可能です。雑草がでかすぎです。稲には効かず、こんな雑草にも対応できるといわれる除草剤もあるにはありますが、私の経験から言えば、ほとんど効きません。除草剤を濃くして使えば効くのかもしれませんが、そこまでやると稲にも影響は出ます。
じゃー除草剤ってのはどういう使い方をするんだってことですが、
実は田んぼの中に使う除草剤ってのは、こんな状態の田んぼで使うものなのです。どこに雑草があるか判りますか?
雑草だって、小さい時には弱く、大きくなると強くなります。弱い時に弱い除草剤を使って叩いておけば、もちろん大きくなることはありません。もちろんこんな使い方をすれば自然系への影響も小さく、これこそまさしくエコな農業です。
余談ですが、いわゆる減農薬農法ではこのように予防的に使う剤を減らして農薬使用回数を減らしていることがあります。もちろん、雑草がでかくなってから使う除草剤や、病気が出てから使う殺菌剤は量が多い上に使用時期も遅くなり残留のしやすさでは比較になりませんが、減農薬が減農薬たるゆえんは使用回数だけに依存するので、量や濃度などはどうでもいいというふざけた仕組みです。
koume
