昨日のエントリの続きです。すごくショッキングな事例だったのでもう少し感想を続けます。


 NATROMさんのブログでは、続きのエントリのコメント欄でも議論?が沸騰しています。
 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070713

 ここに、件の吉村医院の関係者と思われる自称助産師が登場し、「児の死因は染色体異常だったことを視診で確認した」と主張しています。私は非医療者ですから、染色体といわれても、xyとかxxとか男性と女性を分けるとかくらいしか知りませんが、それでもどうも染色体異常が視診で断定できるとは思えません。そこで、勤務医 開業つれづれ日記様 のコメント欄をお借りして質問してみたところ、風はば様とHekichin様より回答を戴きました。ありがとうございました。


http://ameblo.jp/med/entry-10039926645.html  より

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■無題

koumeさん
>染色体異常って視診ではっきりわかるものなんですか?

確定診断は、染色体検査をしないと断定できません。視診でそれ(染色体異常)を疑う所見があったとしても、それ(視診所見)はあくまでも状況証拠であり、確定には至りません。


風はば (2007-07-16 12:30:12) [コメント記入欄を表示]


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■でたらめでしょう

視診である程度異常が推定できるケースはありますが、もしそうだったとしてもブログに書き込むとは大胆な助産婦さんでしたねぇ。遺伝的なものであれば両親とも公表されたくないことでしょうから。

でも、染色体異常によるものという事実はないと思います。院内で赤ちゃんが死んでしまったから、何か言い訳を考えて、「染色体異常ってことにしよう!」と思いついたと。院内事故ですので医院に責任があるかもしれませんが、病気で死んだってことになれば訴訟も回避できますし、両親とも納得しやすいですから。。。ある意味犯罪者集団ですね。(ただしこれも推定ですよ、本気にしないでねw)


Hekichin (2007-07-16 12:32:26) [コメント記入欄を表示]


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 やはりというかなんというか、視診だけでは染色体異常の断定は難しいようです。


 染色体異常が死因に繋がるというのもはっきり言ってよくわからないんですが(それに伴う合併症の方が死因になるならわかる)、まあそれはおいといて仮に件の方が視診だけで染色体異常を断定できる凄腕の助産師だとして、その人が全幅の信頼を置く吉村医師ならば自然分娩の権威といえるほどの名医なのでしょう。しかしこのケースでは、そんな医者でも兜を脱ぎ、結局は近代医学のほうへ丸投げしているわけです。
 この事例は自然分娩の限界をはっきり表しているといえるでしょう。あの吉村医院ですらダメな事例でも、最初から近代医学が手を下していれば問題なく安全に出産できてた可能性が高いのだから。


 もちろん近代医学にも限界はあるでしょう。しかしその限界値は、どう考えても自然分娩法より上と感じます。その限界をわきまえた助産師・助産院ならば社会的にも有用で、周産期医療の維持に貢献しているのではないかと考えます。逆に限界も技量もわきまえぬ助産師の存在は害であるとすら感じます。限界があることは特に恥でもなんでもないと思います。


 近代科学技術大嫌いで自動車を忌避している人が、仕事の用件で、3日の間に1000キロ離れた場所に行きたいと言った時、誰に相談してもだいたいは自動車や電車、飛行機などを使えと言うと思います。そこに、大丈夫、走って行けるよと安請け合いする人が登場したようなものです。人がいくら頑張って走っても時速20キロくらいにしかなりません。どこまでぎりぎり粘っても、最後はタクシーにでも頼るしかありません。
 それでなんとか間に合ったのに、降り際に「本当はタクシーなんか使いたくなかった。走れて幸せだった」と言われるなら運転手が憤慨するのは当然です。最初から新幹線でも使ってくれればもっと余裕で到着したのに、ぎりぎりで走らされたタクシーは相当の無理をしているのです。


koume


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