4月1日付のフランスの一般紙「ル・モンド」によると、フランスはもとより世界を代表するワイナリーの一つである「シャトー・マルゴー」を所有するメンツェロプーロス家より声明が発表された。本年より、シャトー・マルゴーをつくるブドウのブレンド比率が大幅に変更される模様。
http://www.lemonde.fr/web/depeches/0,14-0,39-30354384@7-37,0.html


 これまでのシャトー・マルゴーは主にカベルネ・ソーヴィニヨン主体で作られ、その年のブドウの出来によりメルローやカベルネ・フラン、プティ・ヴェルドがブレンドされていたが、本年からシャトー・マルゴーは山田錦100%。これまでとは色調が全く変わることが予想されるが、その場合は山田錦の比率を落とし、色調の濃いプティ・ヴェルドやアサムラサキがブレンドされることもあるという。また同時にセカンドワインであるパヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴーの名称も変更され、シャトー・マルゴー・本醸造となる見込み。

 現在のところ、山田錦はボルドーのAOC上では登録外の品種となっているために、しばらくの間はシャトー・マルゴーが法制度上最低のヴァン・ド・ターブルのカテゴリで発売されることは避けられないとしているが、関係者たちは徹底的なロビー活動による山田錦の一刻も早い銘柄登録を目指しており、早期のグラン・クリュ・クラッセへの復帰も見込まれる。


 シャトー・マルゴーの総支配人であるポール・ポンタリエは、「これまでワイン業界全体に深い影響を与えていたフィロキセラに完全な耐性を持つため、接ぎ木をする必要が無くなり、よりピュアな味わいを提供できる」としているが、関係者筋からは「いもち病やイネミズゾウムシなど、これまでは何ら脅威とされていなかった問題が発生する恐れがあり、楽観視出来ない」という懸念もある。
 また、本年より醸造コンサルタントに就任した亀山利雄氏(兵庫県出身)は、「フレンチオークで醸すのは初めて。どのような酒になるか、今から楽しみ」と意欲を見せている。


 現地の取り扱い業者やレストランなどからは反発が予想されるが、日本食レストランからは好意的に受け止められており、パリにある日本食レストラン「ヒロ」の店主である大村広志氏は「これにより、真の日本食の繊細さが提供できる可能性がある」とシャトー・マルゴーの「英断」を歓迎している。


 今回のシャトー・マルゴーの改革はほかの有名シャトーにも影響を与えており、今後「マルゴー・スタイル」が主流となる可能性もゼロではなく、これからの動きが注目されている。(AP共同)



※4月1日ネタです。

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