私は農薬について興味を持って、当ブログでもいろいろ発言しておりますが、最近医薬品であるタミフルについて多くの情報が錯綜しています。医薬品についてはほとんど知りませんが、思ったことを。


 農薬と医薬品はさまざまな点で違いがありますが、重要な違いの一つに、農薬はリスク(医薬品で言う副作用に当たるもの)を避けるために効果が犠牲にされることがあるのに対し、医薬品は効果を保障するためにある程度のリスクが許容されます。医薬品の場合は抗がん剤の副作用なんかは有名ですが(酷いという事は知ってるけど、ほんとにどの程度酷いのかは知りませんが)、薬局で普通に売っている風邪薬でも添付文書を読むと、服用後に睡魔に襲われることがあるので運転等は避けてくださいなどの注意書きが必ずあります。対して農薬は、味や安全性への影響などは言うに及ばず、葉にかかった部分がやや変色する(葉の色は、肥料の量、水管理、天候などによっても容易に変わります)ことも許容されません。もちろん、農薬自体にリスクがある場合もありますが、そんな時は使い方でリスクを低減しています(例えば魚毒性がある農薬は、水系に流出しないような使い方がなされる)。


 さてタミフルですが、事は簡単で、使わないならインフルエンザでの死者が増えますインフルエンザは死ぬ病気です。転落騒ぎが本当にタミフルの副作用なのかどうかもわかっていませんが(副作用だと決め付ける報道が多いですが)、転落のリスクは許容されるのか!?と言われても、服用後は見張っていればいいことです。管理責任を棚に上げて厚労省や製薬会社を糾弾してどうする。
 タミフルが効いて予後良好な方はおそらく何万倍もいるでしょう。インフルエンザのような伝染病の場合は、患者が1人快方すると言うことはそこからさらに別の患者が発生するのを防ぐと言うことでもあり、単に1人の病気が治ったという以上の意味があります。


 今回、タミフル薬害の会みたいな市民団体が出現しました。インフルエンザの予防接種を勧めてるみたいですが、以前は、予防接種を問題視して全廃させようと言う市民団体がありました。つい最近までありました。鳥インフルエンザ騒ぎの時は、当のタミフルの備蓄が足りないじゃないか、どうしてくれる!と息巻いた人もいました。マスコミはその都度全ての意を汲んで、以前のことをきれいさっぱり忘れて「正義の報道」を行います。


koume