【東京新聞】2006/06/12

スーパーや青果店に青梅が並び始めた。梅酒は夏バテ防止にいいが、今から仕込むと出来上がりがずっと先になる。だが、ホワイトリカーではなく、日本酒で漬ければ間に合うという。今年は暑い夏をひと味違った梅酒で乗り切ろう。 (遠藤健司)

静岡市内の酒屋「丸河屋」に、手づくり梅酒の小瓶が二十ほど並ぶ。経営者の河原崎吉博さん(43)が、透き通った黄金色の梅酒をグラスに注ぎすすめてくれた。見た目には分からないが、日本酒で仕込んだものだという

「どう、いけるでしょ」。日本酒独特の酸味と甘味が、梅の味と溶け合い、自然とほおが緩んだ。河原崎さんの梅酒づくり歴は約二十年。最近は定番のホワイトリカーと氷砂糖のみならず、日本酒やブランデー、黒糖・麦などの焼酎をベースに、黒砂糖なども使い分け、好みの味を模索する。「何より漬けた梅そのものがおいしい。ぜひ日本酒も試してほしい」

作り方は基本的に変わらない。(1)梅(一キロ)をよく洗う(2)よく乾燥させ、へたを取り瓶に入れる(3)氷砂糖(〇-一キロ、お好みで)、日本酒(一・八リットル)を加え、冷暗所で保存する。梅の実の取り出しはホワイトリカーより早く三カ月ほどが目安だ。

「低アルコールで飲みやすい。好みの甘さはあるが、氷砂糖を多めの一キロも使えば、一カ月ほどでおいしくいただける。梅のもつクエン酸は疲労回復効果があり、暑い夏に飲みたいですね」 ただし、日本酒のアルコール度数には要注意。酒税法上、二十度未満でつくることは認められておらず、二十度以上を使うこと。主な日本酒は十五度ほどだが、富士正酒造(静岡県富士宮市)、小澤酒造(東京都青梅市)などいくつかの酒蔵で梅酒用を製造している。

ブランデーやウイスキーを使い、糖分にもこだわりたい人は「失敗に備え、小瓶で小分けしてつくるといい。糖分の量を変え、好みの味を見つけて」とアドバイスする。

■ブームで新商品続々 専門店も

「焼酎の次は梅酒」といわれるほど今、梅酒がブームだ。既存のメーカーが原料にこだわって新商品を開発するほか、従来、梅酒を製造していなかった清酒メーカーなども力を入れていて、新梅酒が次々と登場する。専門店もできている。東京都中央区の「プラムガーデン梅椿(つばき)銀座店」では、全国から集めた百種類以上の梅酒を常時置いている。

店長の志賀洋介さんは「梅酒といっても実にさまざま。日本酒ベースはさっぱり感があって女性にも人気です。ササミの梅肉和(あ)えなどの料理ともあうので、夏バテ防止に梅酒を楽しんで」と話した。



実家の庭にたくさん梅がなるので、母が毎年梅酒を造っていますが、今年こそ梅の実を送ってもらって自分でも造ってみようかな。