もう過ぎましたが、5月29日から問題の「農薬ポジティブリスト制度」がスタートしました。
内容については過去に書いたので割愛します。
私がこのポジ制で一番恐れているのは、マスコミによる風評被害です。
今年一年、ポジ制のおかげで、残留基準オーバーの農産物の数が大幅に増えることが予想されます。
ただそのようなことは、どうでもいいことです。プロとしては、「それがどうかした?」と言うレベルです。
しかし見た目上は、確かに増えます、その事のみを過剰に捉えれば、「農薬の恐怖」を煽る事は簡単に出来ます。そしてマスコミはそれが大好きです。
私はこれを一番恐れています。
ほかにも、ポジ制がらみでこういう話があります。実はリストをみると、新しい農薬よりも古い農薬のほうが残留基準値が甘い。これは、この事だけを取り出すと一見「新しい農薬のほうが、危険度が高い」と思えますが実はまったく逆です。事情を知っている人間にとっては、新しい農薬のほうが遥かに安全性が高いことも、ポジ制上は新しい農薬のほうが基準が厳しい理由も常識的な事柄です。
制度上の不備と言えば、確かにそうなのです。が、マスコミ自身が正しい知識を持っていれば、今年度からいきなり残留オーバーが増えたとしてもそんなことは当然のことで取るに足りないと分かるはずです。が、どうもマスコミはまだ正しい知識を持っていないようです。
この風評被害を恐れるあまり、農業に興味をなくして離農するケースも確実に存在します。知ってか知らずか知りませんが、日本の農業を確実に衰退させているのは実はマスコミの影響力です。
おそらく、1年経てば影響力も弱まるでしょう。この1年が勝負です。お願いですから、過剰な報道はやめてください。過剰な反応も、ぜひやめてください。日本国内から、国産の農産物がなくなります。
koume