私としては常識のつもりだったのですが、つい最近うちの親から久しぶりに聞き、世間的にはこんな言葉はまだ誤解されつつ生きているのかと思ったのでちょっと取り上げますが今現在、環境ホルモンなどという物質は存在しません


 「環境ホルモン」という物質(?)は10年ほど前に話題になり、現在も「環境ホルモン学会 」などという団体が存在し(一部では有名だが大変はた迷惑な訴訟 を起こしている)ますが、これはもともとは「外因性内分泌撹乱物質」と言います。外から体内に入ってきて、体内のホルモンと似たような働きをする、または体内のホルモンの働きを阻害すると言うような物質のことを意味します。
 で、その物質そのものにどんな物があるかと言うと、1998年に環境庁(当時)が作った「SPEED'98」という内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質67種類をまとめたリストがあり、農薬などが多く含まれていたために一時期メディアなどで大騒ぎになりました。


 ただ当時から大変な誤解があったのは、このSPEED'98リストはただ単に「内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質」のリストであり、つまり「内分泌攪乱作用を有する化学物質では無かったのです。このあたりが紛らわしく、しかもマスコミ特有の「大げさな表現をする」性質とあいまって環境ホルモンはどんどんその「毒性」を増し、「農薬が残留した野菜を食べると奇形児が産まれる」と言う都市伝説まで生みました。


 で、疑われる物質としては、早くその物質の疑いを晴らすべきだと言うことで、もちろん全ての物質について詳細な検査が行われ、結局SPEED'98リスト上の物質からは何一つ内分泌撹乱作用を有する物は発見されませんでした。それにより現在、SPEED'98は取り下げられています


 現在、まともな科学者たちの間では、この内分泌撹乱物質についてほとんど話題の俎上にすら乗っていないらしいです。環境ホルモンって現在では、口にするだけで知識を疑われて恥ずかしい場合があるので、注意しましょう。


koume