20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
デイ・アフター・トゥモロー 2枚組特別編

個人的評価(10点満点) : 3点


 映画の感想です。
 以下は、映画内容のネタバレを含みます


 以前取り上げた、「ザ・コア」のような自然災害もの。DVDで見ました。

 始まってしばらくして、気象観測に異常値がちらほら出てきて、動物が暴れだしたのを見て「ああ、コアと同じパターンやなあ。コアがオリジナルというわけでもなかろうが、ものすごいワンパターンに感じるなあ。もしこのまま行って、なんかの超科学で災害から助かったら嫌だなぁ」と思っていましたが、そうとう裏切られました。いい意味でも悪い意味でも。


 とりあえず、めちゃくちゃな科学とか、ありえなさみたいなものは少なかったと思います(コアはそれがひどかった)。まあ何の脈絡もなく突然氷河期になるってのはおかしいといえばおかしいんですが、映画だし、という理由で納得できないものはなかったかな。
 数少ない、「えっ」と思ったシーンといえば、超巨大なハリケーンが大都市を襲ったときにテレビ局はヘリコプターを使って報道してました。なんとまあ命知らずな・・・ってヘリコプターほど強風に弱い乗り物はないと思うんですけど。じゃあ飛行機ならいいかというとそうでもないんですが(あれくらい寒いと、吸気タービンが凍りそうだしな)。
 それと、部屋の外が寒くて寒くてしょうがないというのに、登場人物はしばしば、窓や扉を開けっ放しにしてしゃべったりしてます。早く窓閉めろよ、というのが劇中の突っ込みポイントかな。


 科学考証については、まー私レベルで分かるような粗はなくて(ちゃんと物を知ってるプロとかが見たらおかしいとこはあるかもしれないけど)、その分コアよりは好感が持てたんですが、しかし見終わったときにひとつ重大な疑問が。
 これって映画ですか?


 というのは、映画ってたいてい、カタルシスがあるものじゃないですか。何か脅威がある場合、みんなで手を取り合って困難を解決して、めでたしめでたしというか。ワンパターンではありますが。
 でもこの映画の場合、強烈な寒波が襲ってきて、数週間後には地球は氷河期に突入しますよと。そういうことが主人公の研究で分かって、じゃあどうするか?というと、結局は重ね着をして乗り切るだけですよ。


 いや、なんかある、なんかあると思いながら見てて、でも結局北半球はそのまま全滅。自然の猛威に手も足も出なかったわけですが、いかにして足を出すかが映画なんじゃないでしょうか。寒い日に重ね着をして過ごすなんてものすごく当たり前ですからね。


 アメリカのほぼ全域は氷に閉ざされ、政府自身もメキシコに間借りをするわけです。そこで、大統領が演説をして、「我々を受け入れてくださった途上国の皆さんに心から感謝します」って言うのも嫌だったな。何が途上国だ、お前の国は全滅だろうがって。


 で、ラストシーンでは、そのときたまたま宇宙ステーションに上がっていた宇宙飛行士が地球を見るわけです。ずーっと雲に閉ざされていた地球から雲が晴れて、陽が射してるのが見えるって。でも、設定どおりなら地球はこれから氷河期のはずで、ここからも大変なわけです。全然何も解決しとらん。まあ氷河期って言っても実際は、現在の気候よりもほんの数度低いだけらしいですが。


 映画によくある起伏とか盛り上がりみたいなものが全くなくて、一体どういう感想を持てばいいのか・・・「やあ、自然は脅威だなあ」って感じるだけなら、「ディープ・ブルー」でも見てればいいんで、わざわざ架空のストーリーを仕立てるほどではなかったかな。
 ワンパターンでない点はいいんですけど、それでも面白くなくちゃ・・・


koume