- ジェネオン エンタテインメント
- ザ・コア スペシャル・エディション デラックス版<2枚組>
個人的評価(10点満点) : 1点
映画の感想です。年末、テレビでやってました。
大筋は、異常気象に見舞われた地球、その原因を調べてみるとどうやら地殻のほうに問題があるらしい、というわけで新開発の地底探索船に乗って地球の中心部へ行こう、しかしそこで待っていた物は・・・という話です。
いやあ、びっくりしましたよ。映像の迫力がどうとか言う以前に、これって途中で監督か監修が変わったんじゃないですか?科学的な設定が、最初のほうは「ふむふむ」って感じだったのに、途中から荒唐無稽の嵐ですよ。子供が描くマンガ並になってしまい、もう科学的リアリティなんか完全に消し飛びましたね。
もしかしたら、最初の方だって荒唐無稽だったのかもしれませんけど。私も科学者というわけでもないし、地殻とかマントルのことなんて全然知りませんから。けどまぁ、地磁気の乱れで・・・とか言うのはまだ何とか受け入れられたかな。今改めて考えたら、あの設定だと、自転周期が変わってないとおかしいと思うけど(つまり一日の長さが妙に長いとか)。
しかし途中の豹変振りには哀れさすら感じました。岩盤に一瞬で穴を開ける超強力・巨大なレーザー砲が出たときは、まだ映画ならではの未来兵器としてはありえるかなと。しかしその直後に出た、「熱や圧力が加われば加わるほどそれらをエネルギーとして強固になっていく金属」ってなんですか?エネルギーが加われば全ての物は柔らかくなるのは絶対の法則でしょう。言うなれば、「水を火にかけて氷を作る」というような物です。だいたい、熱や圧力とエネルギーを違う物として扱ってるところが痛い。
その後は非科学のオンパレードです。マントル層の中に空洞があるって??人類未踏の地だからどう描いてもこっちの勝手だ、ということでしょうか。どう贔屓目に見ても地上の洞窟にしか見えなかったがな。しかも、そんな場所に耐熱服姿で降り立って普通に歩いてるとはひどい。圧力はどこへ?
あるシーンで、耐熱服の限界を超える高温(5000℃)の場所へ行かなければならない時の台詞「この耐熱服は2500℃でも1時間耐える。だから5000℃なら30分だな」どこをどうすればそんな計算に?(^^;これが、そういうジョークだというならまだわかる、大人の台詞ですがみんな真面目な顔してたからどうも冗談でもないらしい。
まあ実際にその高温の場所に行った時は、とても30分も持ってなさそうだったしまだ救いがありそうですが、それでももっと早く燃え尽きそうだがな。
そもそもあの探索船がひどい。あれほど高出力のレーザー砲なら、もっと大容量のエンジンが要りそうだが原子力って偉大だよなぁ(^^;しかし設定どおりだとすると、あのレーザーはもしかしたら地球を貫通して反対側の地表に風穴を開けてるかもしれない。
別に、そういう部分に重きを置いてない映画ならいいんです。些細なことだと思いますよ。「ドラえもん」に科学的信憑性を求める人なんて(あんまり)いませんからね。でも、一応格好だけでも「科学的」なフリして始めたんだから、せめてあからさまなアラくらいは無くしてくれないと、途中から単なるギャグ映画に成り下がりましたから。宇宙空間で素肌をさらした「2001年宇宙の旅」(だっけ?)よりひどい。
映画のストーリーも、完璧なマッチポンプ。結局、自分たちが悪いんじゃないですか。それを地球規模の脅威にまで発展させた責任は誰も取らないし、それを解決したところで偉くもなんともないんでね。まったく様々な意味で拍子抜けな映画でした。
koume