佐貫亦男のひとりごと―航空の世界を掘り起こして発掘した事実!

 人生に大影響を与えた本、なんてそんな物はないです(^^;どのほんも少しずつ影響はあるでしょうが、馬鹿でかい影響の物なんてそんなのはない。
 んで、ほかのとこでもいくつか、好きな本については書いたのですがそれ以外に上げるなら佐貫先生の本です。実は、ワインとか農業には全然関係ないんですけど。


 佐貫亦男(またお)という人は故人なのですが、航空評論家として知られています。戦前に飛行機に魅せられ、設計者として勉強し日本楽器(現在のヤマハ)でプロペラ設計者として活躍、第2次大戦中にドイツにいたこともあるという人で、クラシック・カメラも大好き(特にライカ)という人です。とにかく好奇心の塊だったらしく、亡くなる前にも入院中、患者を寝た状態のまま運ぶ荷台が、上下する機構を持っていることについて「これはどういう仕組みですか」と看護婦さんに質問していたというほどの筋金入り。
 著書もいろいろで、航空機に関するエッセイもあればクラシックカメラの本もあり、その数は多数に上ります。


 飛行機に関する本を書いている人はほかにもたくさんいるのですが、何しろ佐貫さんの本には迫力がある。というのは、やはり戦争を実際に生きた、それどころか一方の関係者としてドイツにもいたという生身の情報が読み手を圧倒するからです。また、その文章も独特でとても面白い。
 この「ひとりごと」は様々なエッセイをまとめた物ですが、その内容も飛行機のスタイルや性能のことはもちろん、ドイツ語・英語の発音から戦時下でのドイツでの生活、実際の軍人との付き合いなど様々でとても面白く読める、いい本です。


 佐貫先生の本としてはほかに、「飛行機のスタイリング」「ドイツカメラの本」などもよかった。「ヒコーキの心」という古い本もうちにある(文庫ではない)のですが、これは私が学生時代に母校の図書館からパクって来た本で、いまだに返してません(^^;


koume