リバザナ2

 「XANADU(ザナドゥ)」とは、パソコンゲームとしては空前の40万本を売り上げた史上最大のヒット作で、いまだにファンの多いゲームでしてつい最近も続編(というか新作というか)のザナドゥNext が発売された長寿のシリーズです。
 ちなみに現在の「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」は300万本くらい売れてしまうわけですが、ザナドゥは20年前のゲームですので、その数字は比較することはできません。


 ザナドゥというゲームは、「迷宮に入り込んでいき、どこかにいるキングドラゴンを倒す」という、目的自体は非常にシンプルなゲームなのですがもちろんそこに行き着くまでには大変な苦労があるわけです。
 迷宮は10面まであり、これらの面を徐々にクリアしていくも良し一気に先に進んでも良し、アイテムの使い方やテクニック次第で非常に自由なやり方があるゲームなのですがしかしその内容はかなり難しく、当時は「ヒント無しで攻略は不可能」「クリアしたことを誇れるゲーム」とか言われていました。最近は傾向的に、特にRPGはものすごーく簡単なゲームばかりになっていて(特にファイナルファンタジーなんか、ゲームというよりアニメ映画を見せられてるような気分になったからな)、そういうものしかしたこと無いヌルゲーマーは「何だこれ?」と思うでしょうねきっと。
 何しろ、敵は倒したら金輪際いなくなる、アイテムは使ってしまえばもう手に入らない、お金も経験値も有限でしか手に入らず、無駄遣いするとあっという間に行き詰まり、袋小路は至る所に(スタート直後の、1面にもたくさん)あり、2~3面先に行って強化しないと絶対に倒せない敵が登場したり、つまり攻略にはかなりの戦略性が不可欠なわけですが、それを得るために最初は四苦八苦するでしょう。まずはゲームに慣れるためのプレイが必要なわけです。
 しかし、慣れてしまえばこっちの物というか、ある程度の習熟とデータが揃ってしまえばこれほど様々な楽しみ方が出来るゲームもないのです。主人公を思いのままに育成して圧倒的な強さを備えて雑魚をなぎ払う快感もいいですし、バラエティ豊かな敵や面構成も楽しくて、攻略すること自体がとても面白いのでした。


 さて、初代のザナドゥが発売されたあと、パソコンの性能もどんどん上がって、古めかしいゲームになってしまっていたこれに対して光が当てられたことがありました。それが「リバイバルザナドゥ」でして、当時は最新だったパソコンシステムに対応したアップデートがなされていたわけです。
 といっても当時はウインドウズが普及する直前だったような気がするのですが、つまりCPUが80286か386でMS-DOS3.1とかどうとか言っていた時代で、今のパソコンから比べればそれでもまったくもってなってないという感じではありましたが、それでも映像的には格段の進歩がありました。ただしゲーム内容自体には一切手を加えられることもなく、初代の裏技などもほぼそのまま残されていたという仕様でした。
 で、今回取り上げた「リバイバルザナドゥ2」です。実は初代ザナドゥには「シナリオ2」という、超難しい続編があったのですが、リバイバルザナドゥ2はそのシナリオ2とはほとんど関係がなく、シナリオ2のエッセンスをちょびっとだけ振りかけたザナドゥ、という特殊な作品になってました。


 なぜ今回これを取り上げたのかというと、単純に、今これに取り組んでいるというただそれだけなんです。昔のゲームをエミュレータで起動させる「プロジェクトegg」 というウェブページのおかげで、現在のパソコンでも動作するこれらのゲームを安価で手に入れて楽しむことが出来るのです。
 リバザナ2はしばらく前に一度取り組んでいたのですが、敵のデータやマップなどをエクセルでメモしながらこつこつやっていたのに、HDクラッシュという惨事に見舞われてやる気をなくしていたのでした。で最近、その傷も癒えてきたので、やり直しているというわけです。いやあ、やっぱり面白いです(^^


koume