前回のニッポン放送の騒ぎの時もそうだったのですが、私にはまず大前提的に、なぜこのようなことが騒ぎになるのかわかりません。「買収」に「友好的」と「敵対的」の違いがあるなんて初めて知りましたし(本当に違いがあるのかどうかは未だに知らない)、そもそもが他人の持ち物である企業・株式に対してマスコミや一般庶民が騒ぐ理由もわかりません。まあ、騒いでいるのはマスコミだけで、基本的に、一般庶民の大多数は「へーえ」という感じだとは思うんですけど。


 一番わからないのは、株式を大量取得されて、これはやばいと危機感を感じているそれら企業の経営陣の方々の態度なのですが、詐欺で取得された株式でもないのですし、上場してる株式を市場価格で購入されたことがなぜそんなに恐ろしいことなのでしょうか。買う側からすれば、値札をつけて売っている物を買って何が悪い、と言いたくなる気持ちでしょう。買われたくないなら、株式公開など最初からしなければよかったのです。


 ただ、村上ファンド自身に好感を感じているかと言うとそうではありません。お金を使うのはお金を持っている人間の特権ですが、いかにお金を持っていても、傍若無人さが見えるのは器の小ささをさらけ出してみっともないだけです。みっともないお金持ちなんて最低じゃないですか。


 今回の場合気の毒なのは阪神ファンで、いうなれば彼らファンの気質に期待して株価を上げようという魂胆ですか。普通なら、阪神電鉄あるいはタイガースの業績を上げて株価上昇を狙うのが常道ですし、「マネーゲーム」のそしりを受けなくてすむはずです。


 ファンドと言うことは投資家からお金を預かっているはずなのですが、そのお金は投資家から沸いて出てきたのではなく現在もただ単に遊んでいるだけではありません。投資の原則は、投資したお金をされた側が有効に使い、経済活動の循環の中で運動して利益を上げ、それが還元されるのが株価であって株式配当のはずです。
 投資家は自らの仕事で稼いだお金を、いわばほかの企業に渡して従業員の給料を払い仕事をしてもらい、その上がりを頂くという仕組みなわけですが、そこのところを履き違えると、株価と言う数字が一人歩きをすることになります。その辺が、村上ファンドを不快に思う理由かな。


 まあ、どうでもいいんですが。


koume