以前、クサネムのことを取り上げたことがありましたが今回はイボクサを紹介しようと思います。
これはものすごい繁殖力があるもので、写真では緑色のツタみたいな格好になっていますが本気で物凄い所ではこれよりもっともっとすごいのでして、稲の茎に絡まって地面に引き倒し、イボクサ自身はお日様の下まで上がってきてデカい面してさらに繁殖し、遠くから見ても「あっ、イボクサ」とわかるほど、緑や赤(秋になって熟すと赤いツタになる)の絨毯のようになります。
これは、籾の中に混ざったとしても、せいぜい「みっともない」という程度で済み、玄米にする時にはほぼ取り除かれるのでクサネムの種のような被害はないのですが、それより何より刈り取りの時に邪魔でしょうがないのでして、コンバインの爪に絡まったり稲が上手く刈れなかったりするのです。また繁殖するということは日照や、当然その地面の栄養分なども横取りするわけで、稲の発育にも影響があります。
また、除草剤をかけてもなかなか死にません。よく効く薬をかければ死ぬことは死にますがそういうものはたいてい稲にも効いてしまうのでして、稲と稲の間に生えるイボクサだけを狙って除草剤をかけるのはほとんど不可能です。
駆除する方法は、夏の時期にいちいち田んぼに入って草取りをするか、というくらいしかないのですがこれって夏ごろはまだまだ全然小さいんですよね。徹底的に取ろうとしても見逃しは絶対にあります。んで、すごく小さいやつを見逃しても、秋には大繁殖します。
農業は雑草といかに付き合うかという商売、といってもいいって感じなのですが、雑草と一口に言ってもさまざまな物があって対処の仕方もまちまちです。ただ単に「除草剤を使うな」と言ってればいい役人や偏狭エコロジストなんて気楽な物です。
koume
