ワインと日本酒は同じアルコール飲料・同じくらいのアルコール度数ですが、いろんな面で違う飲み物です。どこが違うとか言う部分はいっぱいあるのですが、一つ大きな違いに、ワインは農産物だが、日本酒は農産物ではないってのがあります。まぁこの違いは厳密なものではなくて、どちらかというとそういう方向に近いって感じなんですけど。


 どういうことかというと、日本酒の場合はその品質を支えるのはその醸造の技術やノウハウに拠る部分が大きく、原料米についてはもちろんこだわりはあるにしても、自家栽培の米でもって酒を作る酒造メーカーはほとんどありません(少しはあるけど)。
 それに対してワインの場合、その努力はほとんどぶどうに向けられ、ワインの品質向上とぶどうの品質向上はかなり密接な関係にあります。もちろん醸造に関する技術とかノウハウもいろいろあって、これを無視しては美味しいワインなど出来ないのですが、ウエイトとしては日本酒の場合ほど大きくありません。


 両者の違いは、日本酒とワインの場合でのアルコールの出来方から来るわけですが、結果としてワインには農産物が持つ特徴が色濃く出ています。そういう理解をするとわかりやすいです。


 ワインは世界に10万種類あると言われています。もちろん10万種類ものワインを全て把握することは誰にも出来ないでしょうし、ちょっとしたワインショップに並んでいるものだけでもかなりの種類に及び、日常的にワインに触れていない人にとってはこれだけの物の中から一体どれを選べばいいのか、またこれだけのワインに違いをもたらしている要素は何なのか、わけわからんだろうと思います。
 まぁワインの場合はボトルに書いてある言葉がフランス語だったり英語だったりするので、そういう部分にも理解しにくい理由があるのですが、しかしその内容はそんなに奇想天外なものではないのです。


 例えば、米の場合。世の中にはいろんな種類の米がありますが、その違いは主に「産地」「品種」「生産者」に拠ります。新潟県産コシヒカリと千葉県産コシヒカリ、あるいは四国や九州で作られている米の味に違いがあるであろうことは(実際には知らなくても)予想できるでしょうし、コシヒカリとあきたこまちでも同時に食べ比べてみれば違いが分かる人もきっといることでしょう。また、同じ茨城県産コシヒカリでも、農家がこだわりを持って減農薬栽培をして作った米と、JAの標準米では明らかな違いがあります。


 ワインだって結局は同じです。「産地」「品種」「生産者」これ以外にもワインの個性を表す要素はありますが(「ヴィンテージ」など)、大きいものは主にこの三つです。同じフランス・ワインでもぶどうの品種がカベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールでは味わいは異なりますし、同じカベルネでもフランスのものとオーストラリアのものはやはり違います。


 そういうところに気をつけると、ワインの楽しみは増えます。少なくとも、違いがさっぱり理解できないとか言うことはかなり解消されるのではないでしょうか。


 ・・・と言っても、「フランス語で書いてある」その産地や品種などを読み取るのが結構大変だったりするんですけどね(^^;


koume