例えばアメリカ人が、日本の国会議員選挙に触れると、「なぜみんな、自民党に投票しないんだ?」ととても驚くそうです。理由はその公約(マニフェスト)。これだけ素晴らしい内容の公約が出ているなら、投票しない手はないだろうというのです。

 もちろん、われわれ日本人はこのアメリカ人の違和感について、理由を知っています。日本の政治において、マニフェストは守られないのが普通であり、選挙戦にはほとんど何の意味もないというのが常識だからです。
 
 小泉純一郎は、郵政民営化について、これは選挙公約であったからと強硬に押し込み続けました。しかし、彼が掲げた公約の中で守られたものは結局これだけです。8月15日の靖国神社参拝も公約の中に含まれていましたが、あっさり無視されました。事情はわかりますが、だったら郵政民営化法案だって「公約だから」と押し通されるされるいわれはないはずです。


 今、テレビの報道番組では、各政党のマニフェストについて検討が行われています。全く無駄なことをするものです。10月ごろになって、各政党の掲げたマニフェストの内容を覚えている人はいったいどれだけいるのでしょうか。


 だからといって、マニフェストなど掲げても意味はない、のでしょうか?その辺は議論の余地はあります。しかしわかっていることは、踏み倒されることが常識となっているマニフェスト。政治に対する国民の信用など全くない好例です。「国民の信頼回復に最大限努める」良い事をいう人はそこらじゅうにいますが、もう無理でしょう。せめて、実現可能なマニフェストを提示して、きっちり実現してみてはどうですか。まぁそれでも一回や二回では信頼回復など不可能ですが。


 今回の選挙戦、自民党の戦術は不愉快なので(広島にホリエモンを出すとか。広島の選挙民をバカにしとる)、ぜひ負けて欲しいところですが、自民党は負けないでしょう。仮に民主党が勝ったとしても、あんな寄せ集め集団では、政権維持など不可能です。結局空中分解して、やっぱり自民党、ということになるでしょう。あーあーむなしい政治。

 私は選挙日は、投票所にはいきます。投票用紙は白紙のまま提出しますが。


koume