私は去年の2月、オーストラリアへ20日間の短期ホームステイに行ってきました。
オーストラリアの農業や酪農を視察というか、見学する旅で、メンバーは私と、20歳の農業青年の2人。もちろん通訳など無しで、隣の家まで車で10分と言う感じのド田舎に放り出され、ホームステイ先のホストファミリーの英語は完璧なオージー訛り(←そういうものがしっかりある)。日本語などどこにもありえないという状況で、2人とも英語なんか相当ヤバイと言う中、それでもしっかり楽しんできました。
で実は、オーストラリアの農業事情について特に書くことはないんですけど(^^;、私が一番オイシイと思ったのが、ワインです。私がお世話になったホストファミリーが、結構なワインフリークで、私自身がワイン好きだとわかると事あるごとにオーストラリアワインを振舞われ、あとで数えてみると20日間で30種類のワインを飲みました。
そのどれもが素晴しかったです。日本で2月は向こうでは真夏なので、冷やした白ワインが多かったのですが、唯一の例外を除いて美味しくないワインなどありませんでした。どのワインもとても美味しくて、日本に帰ってきた私はすっかりオーストラリアワインの大ファンになっていました。ちなみに唯一美味しくなかったのはリースリングの辛口白ワインで、あまりにも辛口すぎて酸味も刺激もやたら強く、やはり辛口はシャルドネがいいなぁと思いましたね。向こうの白ワインはシャルドネが一番ポピュラーです。
向こうで飲んだのはその全てがオーストラリアワインでした。ホストファミリーがオーストラリアワインファンだとか、メチャメチャ国粋主義者だったとかそういう理由ではなく、オーストラリアにはオーストラリアワインしか売ってないのです。田舎のスーパーにもワイン・コーナーがあってかなりたくさんの銘柄が揃っていますが、全てがオーストラリアワインです。滞在中に見た唯一の例外は、シドニー最大のワインショップで見たヴーヴ・クリコです。(最大といっても大した事なかったけど。そこが小さかった、というよりスーパーや町の酒屋などでも品揃えが豊富だった)
探せばどこかに、フランスワインやドイツワインもあったのかもしれませんが、しかしきっと、オーストラリアワインが充分バラエティ豊かで、しかも美味しいので、他の国のワイン自体が必要ではないのでしょう。本当にワインが文化の一部になっている国とはこういうものか、と感動しました。
向こうで飲んだ中で、特に印象に残ったワインを紹介します。日本で手に入るかどうかわからないワインもありますが、向こうに行く機会があったら探して飲んでみてくれると嬉しいです。私は特に、Goundry Unwooded ChardonnayとFossil Creek Chardonnayは最低2本は絶対に買ってこようと思っています。
Morris Cabernet Sauvignon 1996
まさに今が飲み頃、というカベルネ・ソーヴィニヨンをホストファミリーにあけていただきました。オーストラリアのワインはその気候の為かものすごく濃厚でパワフル、色も思い切り濃くてグラマーなタイプのワインになりますが、このMorrisはさらに完璧に熟成して、本当に素晴しかったです。オーストラリアで飲んだ中で最高の赤ワインでした。
Coldstream Hills Chardonnay 2002
コールドストリーム・ヒルズのワインは、そのピノ・ノワールが、マンガ「新ソムリエ・瞬のワイン」で「オーストラリアのロマネ・コンティ」として紹介されたために日本でも人気が出て、市場からあっという間に消えたワインです。今はネットで結構簡単に買えますが、私がオーストラリアに行った時は絶対に探して買おうと思っていたワインです。
オーストラリアでも品薄か、と思いきや結構いろんな場所で見つかりました。私はキャンベラの小さな酒屋で買いましたが、同じくキャンベラのスーパーにもありました。白ワインのシャルドネと、赤ワインのメルロー、ピノ・ノワールを買いました。それまでホストファミリーにさまざまなワインを頂いていたので、このワインは私がその夜の食事に提供しました。ワイン自体はとても美味しくて、濃厚なシャルドネはまさにオーストラリアの凝縮したスタイルです。ホストファミリーにもとても喜んでいただき、最高の思い出になったワインです。
Goundry Unwooded Chardonnay 2002
オーストラリアに行って、ワインの面で一番驚いたのがアンウッド・シャルドネというものの存在です。オーストラリアのワインは伝統的に樽香を思い切りつけたオークの香りプンプンな物が多かったのですが、それを嫌がる消費者もいたことで、わざと樽熟成をしないワインを造り、それをUnwooded ChardonnayやVirgin Chardonnayとして販売しました。Virgin Chardonnayは、オークに犯されていないシャルドネということだそうで、大人のネーミングです(笑
現在、アンウッド・シャルドネはオーストラリアではかなりポピュラーなワインで、消費者にも好評です。私は滞在中、白ワインばかり毎日毎日飲んでいたために、色と香りを見ただけでその白ワインのぶどう品種が楽に分かるほどだったのですが、これは色と香りは明らかにシャルドネとしか思えなかったのに、味はやや甘味すら感じてすっきりさっぱり、しかし薄くなく品良く柔らか、とすごいワインでした。価格は安くて、スーパーで約2000円くらいだったんですが、オーストラリアで出会った中で一番衝撃を受けたワインでした。
Fossil Creek Chardonnay 2002
カウラという町の近く、オレンジという町のワイナリーに行って、4種類のワインをテイスティングした中で最もよかったのがこれ。ちなみに他には、何故かポート・ワインもあり、甘口で美味しかったのですがその日の気温は40度もあって濃厚な甘口はつらかったです。
同行した青年が一番気に入っていたワインで、確かに美味しかったです。彼はお土産に、一人で3本も買っていました。彼はもともとワインのことはほとんど知らなかったのですが、20日間の間にひたすら教育して、帰る頃にはすっかりワインファンになっていました(笑
オーストラリアには、ペンフォールド・グランジなどの超高級ワインなどもいろいろあるのですが、向こうで飲んだワインはほとんど10~20ドル程度のデイリーワインでしたが、質が低いと感じたことは一度もありませんでした。安いものでも上質、なのが本当に良い物です。オーストラリアワインは素晴しい!
まぁ、向こうの気候や雰囲気で飲んだ、ってのも良かったのかも知れませんが。日本でも安価でしょっちゅう売ってる、バンロックステーションも向こうで飲むと結構美味しく感じたしね
koume