たいていのワインには、製造年がついています。これをヴィンテージといい、正確にはぶどうが作られた年を指します。

 このヴィンテージによってワインの出来が毎年違ったり、熟成期間にも関係あったりして、この事を勉強しようとすると結構大量の文章になってしまうのですが、そういうことをまったく抜きにして誰でもヴィンテージを楽しむことが出来る手段がバースデイ・ヴィンテージです。

 

 簡単に言えば、自分が生まれた年のワインを飲むことなのですが、ワインファンなら誰でも一度はあこがれるものです。自分と同じだけの年を取りつつ熟成してきたワインを飲むことは、その味わいに加えて感動をももたらしてくれます。

 

 一般的に、古いワインはそうそう売っていないものですし、価格も高くなっています。

 が、年齢の節目を祝ったり、年月を経た記念日を飾るには、これほどふさわしいワインはないと思います。払う金額に見合うだけの感動があると思います。


 ところで、古いヴィンテージのワインは一般的には高くなりがちですが、古ければ古いほど高いということにはなりません。ワインには、特別に出来のいい、いわゆる「当たり年」というのがあって、これに当たったものはものすごい高値がついていることがあります。

 このブログのブックマークにつけた「ヴィンテージ・チャート」 には1900年からの、それぞれの年のぶどうの出来・不出来が20点満点でつけられていますが、これでだいたい16点以上を獲得するとその年はいい年だったということになり、19点や20点ともなるとそれはもう大変で「世紀のヴィンテージ」「グレート・ヴィンテージ」などと言われ、価格はもうものすごいことになります。

 例えば1971年のブルゴーニュは、白ワインが最高の出来ですごく有名なグレート・ヴィンテージなのですが、その分価格も最高になってしまっているし手に入りにくくなっています。


 ただしかし、「悪い年」の場合はもっと大変で、何しろワイン自体があまり市場に残ってないです(^^;

 私自身の生まれ年は1977年で、この年は相当最低なヴィンテージなのですが、悪い年のぶどうというのはあまり長い熟成には向かないので、若いうちからさっさと飲まれてしまうのです。というわけで、古いものは少なくなってしまっているのです。


 20年や30年前、いやそれよりもっと以前に造られたワインを捜すのですから、手に入れるのはそれなりの苦労が必要ですが、最近のインターネット市場の充実で古いワインも結構手に入れられるようになりました。しょっちゅう飲むようなものではないですが、一度は飲んでみたいものです。


 私自身は、シャトー・フェラン・セギュール というワインと、ヴィンテージ・ポートの77年を飲んだことがあります。ポート・ワインの77年はかなりいい年だったのですがボルドーの77は最悪で、フェラン・セギュールも味自体はもう完全に飲み頃を過ぎてて不味かったのですが、しかし結構感動はしましたよ(^^)