どんな酒でも美味しい究極の生酒・・・・蔵元で飲む「しぼりたて」。
しぼりたてにはまだ炭酸ガス(二酸化炭素)が含まれており、味に加えて、それが喉越しの美味さをもたらすからです。谷川の清水が美味しいのも炭酸ガスがわずかに含まれているから。
しかし蔵元で飲むなんてなかなかできないし、「しぼりたて」は季節限定、またお金もかかる。それならばいっそ自分で酒を造ってみよう! また、いつも飲む日本酒がどのように造られるのか、実際に知りたいし造ってみたい。不味くても自分で造った酒なら感動もあるだろう。
そう思って去年から始めた自家醸造酒「どぶろく」。
お酒を作るって料理みたいに簡単じゃない、とんでもなく難しいことと思ってる人が多いようですが、実際はとても簡単です!もちろん、2ヶ月以上もかけて造られるプロのお酒の味には敵いませんが、ちゃんと日本酒ですよ(^^
造り方はとっても簡単。いつも私が造ってる方法です。
1.いつも食べているお米(コシヒカリ)3合を炊飯器で普通に炊く
2.5Lのホウロウタンクに移し、あらかじめ冷やしておいた、一度沸騰させた水道水かミネラル・ウォーター2Lをを入れる
3.市販の米麹1パック(200gぐらい)をほぐしながら加えてかき混ぜる
4.市販のドライ・イースト(酵母菌)1袋を加える
5.市販のヨーグルト(ビヒダスやLC1など)を大さじ一杯加えてよくかき混ぜる
6.ふたをして暖かいところに、夏場なら3日間、春秋なら~5日間放っておく
7.発酵してトロトロ状のもろみになったら、ふきんでこしながらビンに移す
8.すぐに飲むなら常温で1時間ほど瓶内発酵させた後、冷蔵庫で冷やせばシャンパン風どぶろく完成(^^) すぐに飲まないなら60℃で加熱した後冷蔵庫へ
一回で4合ビンが3本半(一升瓶強)ぐらいできます。
暖かいとこではなく、低温のとこでながーく置いたり、本格的な3段仕込みでやればもっときれいな美味しいどぶろくができますが、そこまで手間隙かけたらめんどくさくなってしまうというものです。 市販のものをぽいぽいと入れて、放っておいて、3~5日で出来上がる。最初は簡単な方法でチャレンジして、そこからいろいろ手を伸ばせばいいでしょう。私はめんどいので、この方法でずっとやってますが(笑
もろみが発酵中を覗いてみると、プツプツと盛んに泡立っていて、静かな夜はその音が聞こえるほどです。初めてチャレンジしたときはとても感動したものでした。同時に、日本酒がとても身近に感じました。
実は、自家醸造は酒税法によって禁止されています。その根拠は、莫大な軍事費の捻出が目的であり、自家醸造は我が国の酒税収入を脅かす可能性があるから、というもので、明治中期に定められた時代遅れの法律です。
でも考えてみてください。明治時代ならいざ知らず、昨今農家でもどぶろくを造ってる人はどのくらいいるでしょうか。また、日本酒も技術進歩によって昔以上に美味しい素晴らしいものができるようになりました。
ご飯用の米で造るシロートの簡単などぶろくが、酒造好適米を高精白してプロの杜氏が仕込んだ酒に敵うはずがありません。私は自分で造ったどぶろくの半分を料理用に用い(加熱保存したもの)、残りは飲酒用です。それで市販の純米酒を飲んでないかと言えば、1週間に1本は開けてますよ(笑)立派に酒税納入してんぜw
そーいう味の違いの次元ではなく、自分で造るどぶろくにはどぶろくでしか味わえない感動や美味さ、造る楽しみ、酒について知る楽しみの方が強いと思います。
アルコール消費量が増加している現在、アマチュアのどぶろくによって酒税収入がおびやかされるとは考えられません。実際、私もどぶろくは一年間に4~5回ほどしか造りません(冬は時間がかかるし・・・)。むしろ、蔵元や杜氏、蔵人の数が減少している今、日本の伝統である日本酒のことを何も知らないままでいることの方がもっと怖いのではないでしょうか。
どぶろくを造る際、参考にした本たち。より手の込んだ方法やワインとビールを造る方法も載っています。
台所でつくるシャンパン風ドブロク―30分で仕込んで3日で飲める 著者: 山田 陽一
ドブロクをつくろう 著者: 前田 俊彦
さぁて、暖かくなったし、そろそろ今年一回目の仕込みをするとしようか(笑
suzu
*追記・・・時代遅れの法律ではありますが、現行法では、どぶろく作りは酒税法違反・・・ぶっちゃけた話「脱税」になりますので、無断で酒類、酒母またはもろみを製造した者は5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。