2013年末ポルトガル旅行(その6~ベレン) | ドイツ・メアブッシュにて☆2人と2匹で暮らすドイツ

ドイツ・メアブッシュにて☆2人と2匹で暮らすドイツ

2012年3月末、
旦那様の転勤でチワワ2匹を連れて神奈川県から
ドイツ・メアブッシュ市へ引っ越してきました。
初の海外生活でわからないことだらけで
ドキドキの毎日です。。。
日々の珍道中、犬のことなど綴っていきます。

12月28日

前日とは打って変わって朝からカラリと晴れたこの日。
リスボンでもっとも観光客でにぎわうベレン地区に出かけました。

リスボン中心部から約6kmほど。
大航海時代を称えるモニュメントや、世界遺産の修道院など
みどころがいっぱいの観光地区であるベレン。


まずはじめに向かったのは、「ベレンの塔」。
これはもともと1515年に造られた、テージョ川を通る船を
監視するための要塞だったそうで、
その後、税関や灯台としても使われていたものだそう。


午前中からかなりの観光客が見学の列を作っています。



石の階段を上がってテラスへ。


白い塔と青空のコントラストが美しい!


塔のてっぺんまで階段で登っていくことができますが、
階段はとても狭く人がすれ違うことが出来ないため、
上り口のところに信号がついています。


たとえば上りが緑ランプの時は下から上ってくる人専用、
上りが赤ランプの時は上から降りてくる人専用。


ですが、守らない人、上るのが遅い人などいて、
ゴチャゴチャになる時も多々あり、なかなか難しかったです。笑


赤ランプなので、「待ち」タイム。
このシステムはうまくいっているのか、いないのか・・・
でもこれがなかったらさらにクッチャクチャになるよね。


塔の上からみたテージョ川と、「4月25日橋」。
1974年4月25日に「リスボンの春」と呼ばれる新政府誕生の
革命が起きたことを記念して改名された橋だそう。


ベレンの塔見学の後はそのまま川沿いをまっすぐ歩いて
「発見のモニュメント」へ。



1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して建てられた、
大航海時代を象徴するモニュメント。
航海王子を先頭に、ヴァスコダ・ガマ、マゼラン、
フランシスコ・ザビエルといった偉人のみなさまが
勢ぞろい。


モニュメントの前には世界地図の大理石モザイクがあり、
それぞれポルトガル船が辿り着いた年号が刻まれています。


日本へ最初にポルトガル船が漂着したのは1541年に豊後へ。
その後1543年に種子島にポルトガル人が来て鉄砲伝来。
ザビエルが鹿児島に来たのは1549年。
以後よく(1549)広まるキリスト教~

(懐かしい・・・笑)


そして次に向かうは、世界遺産のジェロニモス修道院。

発見のモニュメントから道を渡って公園を抜けた真正面にあります。



公園の噴水に虹が出来てた。


中の見学は時間がかかりそうなので、ひとまず近くで腹ごしらえ。


ベレンといえば、名物なのがパステル・デ・ナタという
ポルトガルの伝統菓子。(日本でエッグタルトと言われているもの)


ベレンにあるパステイス・デ・ベレンというお菓子屋さんは
1837年創業の老舗で、ジェロニモス修道院直伝のレシピを
いまも守り続けているお店。
「ポルトガル一おいしいナタ」が食べられると、
連日大行列しているそう。


このお店の周りだけ人だかりが。


カフェも併設されているけれど、とても混んでいるので
テイクアウトの列に並んで購入。
公園で食べます。



これがポルトガルナンバーワンのナタ。
400度のオーブンで短時間で焼き上げたパイは
びっくりするほどパリッパリ。
おまけで付けてくれるシナモンパウダーをかけて・・・
なかのクリームもとっても滑らかで甘さ控えめで
本当においしい!


リスボン滞在中、気に入って何度もナタを食べたけど、
ここのナタは別物ってくらい最高においしかった。


出来立ての温かいうちが一番おいしいけど、
持って帰って時間がたってからもおいしかった。


ポルトガルで一番忘れられない味です。



世界遺産、ジェロニモス修道院。


エンリケ航海王子と、ヴァスコ・ダ・ガマの偉業をたたえて
1502年に造られた修道院。
当時の繁栄を象徴するとても豪華な建物で、
マヌエル様式を代表する美しい建造物の一つ。



マヌエル様式の最高傑作ともいわれる回廊。
異国情緒たっぷり・・・。
いつも見ているドイツの教会・修道院とは
まったく違った雰囲気でとても魅かれます。


ライオンちゃんの写真を一人で撮っていたら
白人のおじさんが来て、
「ライオンの足に水をかけると幸運が訪れる」と
教えてくれました。
あいにく噴水の水は抜かれていたのですが、
わずかに貯まったドロドロの雨水をライオンの
足にかけるおじさん。
「君もやってごらん」と言われましたが
笑顔でお断りをしました。 
さすがにちょっと・・・ 笑  ごめんね。


教会にはヴァスコ・ダ・ガマの棺も置かれています。
真ん中に船が施された立派な棺です。



回廊はロープ、サンゴなど、船や海にまつわるモチーフを多用していて


教会も、柱はヤシの木をイメージしたデザインに、
海をモチーフにした彫刻。


大航海時代の海への思いが強く感じられます。


こんなマリン調の修道院は初めて見たので
デザイン的にも素敵だなぁと思いました。


ベレンの街をたっぷり夕方まで見て回り
観光終了。


夜は楽しみにしていたファド・レストランへ・・・
(その模様は次回のブログで。)