ケーブルカーに乗って、ザルツブルクの街を見下ろす、
ホーエンザルツブルク城塞に到着したところから。
山頂からは、こんな景色が広がっていました。

ザルツァッハ川の流れ。

アルプスの山々。

紅葉。

青空。
なかでも、雪化粧をしたアルプスの山々と木々の紅葉が美しく、
11月というオフシーズンの今もまた、春夏とは違った絶景があると思いました。
ホーエンザルツブルク城塞は、ザルツブルクの大司教ゲープハルトによって
1077年に築かれました。神聖ローマ帝国皇帝とローマ教皇の間の叙任権闘争の
最中、ドイツ勢力を恐れて建てられたものだそうです。
城塞のなかは、町のようになっていて、中世にタイムスリップした感覚になります。

お城の内部へはガイドツアーで回ることができますが、
ツアー待ちの観光客の数が多すぎて何時間待ちになるのかわからなかったので
断念しました。時間があれば中までゆっくり見学してもいいかもしれません。

城塞の帰りはケーブルカーではなく、徒歩のコースを下山。
すごい斜度です。歩いて登ってくるツワモノもいますが、かなりキツそうです。
山からの景色を眺めながら、ゆっくり下まで降りました。
少し冷えた体を温めるため、麓の売店でグリューワインを飲みました。
グリューワインはスパイスをたっぷり入れた甘いホットワインで
ヨーロッパの冬に欠かせない飲み物。日本の甘酒みたいなものかな。
とってもあったまります。
それから街の中心にある大聖堂へ。

この大聖堂はモーツァルトが洗礼をうけたところ。
モーツァルトはここでパイプオルガン奏者も務めました。
また、ザルツブルク生まれの世界的指揮者カラヤンの葬儀もここで行われました。

オレンジを基調とした温かい色合いの丸天井。光がやさしく差し込みます。
モーツァルトもカラヤンも同じ景色を見ていたと思うと不思議です。
そのあと、大聖堂のとなりにあるレジデンツも少し見学しました。
前日にミュンヘンの立派なレジデンツを見てしまったため、こちらはそれほど
豪華絢爛というわけではありませんでしたが、モーツァルトが演奏した部屋などもあり、
時間があれば日本語ガイドを聞きながらじっくり見て回るといいと思います。
レジデンツのあと、ようやくランチへ。
(5)に続きます・・・