ロシアから帰国後はアフィリエイターとして就職した。

基本給は手取り13万程度で実績により歩合給がプラスされる。

実力次第で14万止まりの人もいれば80万もらう人もいたりする。


目標は100万だった。


ロシア語を苦労してマスターした経験から根拠のない自信があった。

朝9時から夜中3時まで土日返上して働き1年経っても手取り14万から上がる事はなかった。


ものすごい挫折感だった。1年かけてあれだけやったのに・・・。


努力は裏切る


という事もある。


ただ、100%やりきったのか、と言えばそうじゃない。


『努力の量』としては100%だったかもしれないが、

『努力の質』としては0%だったと冷静になった今思う。


俺が思うのは・・・何だろ・・・何かを達成するという事について思うのは・・・。


できるようにやればできる



という事だと思う。


1に1を足してゼロになる事はない。

1に1を足したら確実に2になる。


司法試験に受かるという事は司法試験に受かるという事でしかない。

勉強するというのはひとつの手段でしかなく司法試験に受かるという事とは別次元の話なんじゃないだろうか。


『最難関』を目指すという立場になって、

情報を集めれば集めるほど、基本書を読めば読む程、そう思う。

『努力』や『根性』という事に対してはひたむきだった。

ひたむきではあったけれど徹底してはいなかった。


ロシア語を喋れる。


語学をマスターするには会話が一番だという事が定説ではあるけど、

人見知りが激しく日本人はおろか白人相手には緊張し過ぎて体が震える。

でも、プライドが高く負けず嫌いな性格なのでどうしてもロシア語をマスターしたかった。


そんな中で色んな勉強法を自分で考え試してみた。

ロシア語の本を読む、日本語との対訳をする、ロシア語のビデオを観る・・・等。

色んな方法を試してみたけどいまいち上達しなかった。


最終的にとった方法は頭の中に思い浮かんだ日本語を頭の中で常に訳し発音するという方法だった。


「お腹減ったな・・・。」と思ったら「ヤー ゴロジェン...」と訳し発音する。

「暇だ・・・。」と思ったら「ニチェム ニェ ザニマッツア...」と訳し発音する。

「どうしよう・・・。」と思ったら「シュト ジェーラッチ...」と訳し発音する。


これをやり始めてから周りの日本人をごぼう抜きにするほど上達した。

電話で話をすると日本人だと思われないほどまでに上達した。


その頃はまだ『何かを達成する為に何が必要なのか』という事には気付いてはいなかったけど、

何かを達成する為にはどの程度の『努力の量』が必要なのかという事については感覚的に分かった気がした。

正直分かりません(笑)


何と言っても何が難しいのかも分からない状態なので。


「問題を見た印象は・・・」

短答問題を見た時は・・・何か解けそう・・・実際基本書にちょこっと目を通して・・・解けた。

論文問題を見た時は・・・ネットや書籍で情報集めをしてた時は「この論文問題こそが難関の難関たる所以」という事らしい・・・なるほどなと思った。


なるほどなとは思ったが・・・


これに5年もかかるか?


留学してただけに語学に関しての勉強法には自信がある。

5年もあれば2ヶ国語マスターできる。英語と中国語を勉強したい。


「論文に正解はあるのか・・・」

生まれてこのかた論文という形で試験を受けた事はない。

レポート等文章形式の提出物等は全て友達にまかせていた(外国人である事を利用して)。

つまり、どんな論文が優秀でどんな論文がそうじゃないのかは、全くもって分からないという事だ。


「不安要素・・・」

何故か旧司法試験合格者が年々減ってきてるらしい。

新司法試験の煽りだろうか狭き門がさらに狭き門になっている。


6科目あるが実感としてその膨大さが分からないという事。

つまり自分が想像してる膨大さ以上かもしれないし以下かもしれない。