突然倒れて意識不明になってしまった旦那の携帯から出てきた、
不倫相手とのLINE。
その、ほんわかした雰囲気が、
良妻賢母のハルカを深く傷つけた。
前回のストーリーはこちら。
一日も欠かすことなく続くやり取り。
ちょっとエッチな内容もあるにはあるが、
お互いを思いやる内容で溢れている。
ある時は、忙しさが続くお互いの身体を案じ、
「大丈夫?」
「お前がいるから頑張れる」「感謝してる」「感謝するのはこちらの方」
「愛してる」
「一緒に寝てるの?」
「部屋別」「もう10年以上もないよ」「お前だけだよ」
「純愛かも…」って思ってしまうくらい。
辛いだろうな…
遊びなら、許せても、
本気なら、許せないよね。
倒れた日の朝、おはようといってらっしゃいのやり取り。
そして、応答どころか既読もつかなくなった恋人。
毎日の呼びかけと、電話。
一月ほど経って、何かを悟ったのか、
「そっちの道を選択したんだね」
「後悔しない人生を歩んで」
不倫相手とはいえ、突然愛する人からの連絡が途絶えたマイさんの心の中が忍ばれる。
ハルカが何ヶ月ぶりに携帯の電源を入れ、既読がついてからは、
また頻繁にメッセージが入るようになっているという。
あきれたのは、
マイさんの娘さんとのLINEトークも存在するという点だ。
そこからは、マイさんと夫の関係が冷え切っていたことを子供も認めていたことが見て取れる。
ママの恋人、みたいな感じで付き合っていたんだな。
それは驚きでもある。
普通不倫は、家族どころか、知人も共有を避けるのが普通だからだ。
ハウ子の場合がそうだった。
ハウ子の彼は、そもそもの共有の知人は別にして、絶対にハウ子の知人友人と接触しなかった。
ハウ子は、何人か紹介されちゃって友人になり、彼と別れたあと連絡くれる人があって、邪険にもできずめんどかったけどね…
どっちにしろ、めんどいことになるってことだ。
外面だけはいい、調子いい旦那とは聞いているけど、
この二人はそこそこ本気度高かったんじゃないのかなぁと。
不倫は良くない。
でも、本当の心はどこにあるか、
ということは別だ。
ハルカ、もう旦那のことは、忘れよう。
あなたのことなんて何も考えてなかった男なんだから。
一生病院に置いておけばいい。ね。
(続く)