母の息が止まったのは真夜中でした。
胸が苦しいと起き上がり、隣の父に抱き抱えられていたそうです。
呆然としていた父。
呼ばれて状況を判断し、姉が一人で一生懸命に心臓マッサージをしたそうですが、救急車で病院に行ったまま帰らぬ人になりました。
家でこたつに入って待っていた私たち兄弟。
私はもう母には会えないとそんな氣がしました。
そして無性にお腹が空いてきて、みかん🍊を食べたことを覚えています。
こんな時にお腹が空くなんてって思ったけれど、こんな時だから当たり前に食べようって、何も問題の起こっていないつもりになろうとして食べたのです。
そして明け方にみんなで病院に行きました。
ベッドの上で横たわっている母は、もういつもの母ではありませんでした。
眠っているのではない。
いるけれどいない。
見えているけれど、もういない。
と分かりました。
その日は母の50歳の誕生日でした。
幸い前日が確か日曜日で、みんなでゆっくりお祝いできるからと誕生日祝いをしたのです。
私は母に聞きながら、大好きな餃子を作りました。食べている姿は覚えていないのだけど、母に教えてもらった事だけは覚えています。
沢山千切りにしたキャベツを入れたホーロー(って昔は呼んでいた)のボウルがなぜか印象に残っています。
そしてもうすぐ私は50歳の誕生日を迎えます。
若い頃は自分も50歳で亡くなるのだと無意識に思っていました。
大人になり家族と暮らしていくうちに、50歳ってまだまだ若い時期だったのだと知りました。
一番年下の妹が10歳の時でした。息子は今11歳です。
母として私も同じ様な状態です。
母はどんなに私たちのことを想い心残りだっただろう。
不思議ですがこの頃は、
自分に少し母が重なっているように感じることがあります。
人それぞれに一日づつ大切な誕生日がありますね。
生まれ出たその日がいつも喜びである様にと願います。
どなたにも心から
お誕生日おめでとうございます☺️
