
山頂まで登れる気まんまんでもうポッケには5円玉も用意して歩き出したけど、いきなりのきつい傾斜とすれ違う参拝帰りの方々の疲労困憊な表情に完全に萎えて、最初のお茶屋のところであきらめて(わかる方は笑ってください)そこから山頂へ向かって両手を合わせ、引き返した。
まあだいたい、軽装に首にはタオル、ご年配の方なら杖を持ったりと皆それなりに気迫のこもった身支度でトライしているのにくらべ、「ジャスコ行く?」みたいな格好でここへ向かって来た時点で勝手知ったる者の目にはさぞ滑稽だったろう。その滑稽な我々の目にもさらに滑稽に見えたロングブーツの中年女性なんてもう立派な酔狂に映ったに違いない。
でまあ引き返したその時はバツも悪く赤面のひとつもつくったが、少し歩いてしまえばリタイヤの事実を知られる心配もいらず、参拝帰り面で「こんにちわ~」などと声を掛け合った。支度を整えて年内に再度挑戦するつもりなのであまり乗り気では無かったが一応ということでロープウエイ乗り場へ行ってみたが、片道700円という値段に憤慨してここも引き返した。500円なら乗ってしまっていた。
苔むした一帯がふっかふかで絨毯のようだった。もっと上空から見たら池だと思うかもしれない。

行楽日和でツーリングの集団と大勢すれ違った。皆ハーレーっぽいバイクでつまらない。僕は流線形のナイキみたいなバイクが好きだからZXRなんかを見ると異様に興奮して血圧を上げる。音ならブロロロロとかいつまでも視界にいるのではなく「フオォン!」つって吹っ飛んでく姿にしびれる。だから暴走族も速いならOKだ。
一年を通して、夏がいちばん海に寄りつかない季節だとふと気がついた。
