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当時、エチオピアがどこかもわからずにただ興奮している小学生だったが、ドキュメントを見るかぎりでは参加者達も同じだった様子で、どでかいリムジンでスタジオへ乗りつけ、エチオピアの人々へのメッセージを記者に要求されれば「来年コンサートに行くぜい」などと呑気な返答をしている。主唱者にしてもテレビのニュース番組で初めてエチオピアの現状を知りショックを受け「おい!ニュース見たか!?」という感じでみんなにコンタクトを取っていったというから当時は本当に何も知らないのが一般的で、飢餓などのニュースはむしろタブーに近かったのかもしれない。日本でも24時間テレビが始まったくらいの頃だと思う。
売り上げは全額寄付だからアーティストはもちろんお店も1円も儲からないということなのでしょうか。40枚買って39枚お店に戻すというお客が出てきたという。39枚分は完全に募金で、戻したレコードがまた売れれば寄付が増えるという考えだろう。なんて粋な善意なんだ!
どこで記憶違いしたのか、バンドエイドはアメリカのウィーアーザワールドを追っかけたものだと思っていたが実際は逆で、バンドエイドがチャリティーバンドの元祖だったようだ。僕の中でクインシーの偉さが下がった。
今見てもやはりボーイジョージとボノのパートは鳥肌が立つ。当時ベストヒットUSAの音楽が洋楽のすべてだったからイギリス国内でどれだけ人気者でもベストヒットUSAに出ていなければ知りようもなく、バンドエイドには知らない人が多かった。その点もウィーアーザワールドが元祖という誤った認識を生んだのかもしれない。
それよりなによりこのドキュメントの見どころはフィルコリンズだった。当時33才のフィルコリンズは既に伝説的な扱いだったようだが、ファッションとは無縁だと本人も言うとおりその姿はシャツに毛糸のチョッキにジャージズボンという完全なおじさんルックでちんちくりん。現場の若いアーティストからは好奇の目で見られ(廊下ですれ違う若いアーティストが本当に「なんだこのおっさん?」という顔でガン見してきて、さすがのフィルコリンズもにらみ返すというシーンがあってどきどきした!)、ガキどもに舐められて頭にきたのだろうか突如ドラムを叩き出し、すると徐々に現場の空気が変わり最後にはその気迫のこもったドラムに全員が黙ってしまった。この時を振り返り「若い奴等の中で僕は浮いていて心細かったけど、とにかく力一杯ドラムを叩いた。力一杯必死で叩けば周りは納得するものなんだ」とコメントしていた。涙が出そうになった。ジェネシス舐めんなよ!久しぶりに感動した。いい話ってのはこうやって伝えるもので、紳助なんかに賛否されながら聞かせるものではない。

というわけで明日です↓
力一杯やらせていただきます!

◆2008/10/13(月曜祝日)
open18:00/start18:30
会場:CLUB RIVERST
前売\1,000 当日券\1,200(前売り、当日共にドリンクチャージ\300別)
・urbansole・midnight parade・Neboratos・monoeye

(問)CLUB RIVERST TEL:0252500430