どうやらリンチを受けて死亡したらしいまだ10代だった力士の、ついにその捜査が本格的に始まったというのが今朝の新聞の記事で、はぁと溜息ながらテレビをつけたらば、午後からその父親が会見を開くのだとワイドショーが伝えて思わず息をのんで、会見前の会場の中継が入り皆一様にこなれた表情の記者やらカメラマンやらが詰まった部屋が映し出されて、その中でも一際にやにやと嫌らしく笑う禿頭のカメラマンの面を忘れないように目に焼き付けようとテレビに顔を近付けながら「こんなところへ今はまだ出て来てはいけない」と確信したところへ父親が現れて、その風貌を一目見てほとんどもううなだれて、何故会見なんて。と。
まず口を開いた付添いの弁護士だかの「この会見以降は自宅などへの取材はご遠慮いただきたい。その為の今日の会見です」という旨の挨拶がもう完全にあがってしまっていて、しっかりしろや!と縋る思いで怒鳴る。職場でひとり。
記者の質問に対してその要望に添ったことなど語れない父親に対して明らかに苛立ち始める現場は、質問するその口調なんてほとんど取調べの様になってゆく。思った通り付添い人の助けは無いし。
新潟の新発田という田舎町の、見る限りもうおじいちゃんに近い男が、まさか自分の人生にこんな状況が起るとは思う筈が無く、容赦無い質問に答えられないからと「すいません」と新潟訛りで何度も何度もその白髪の頭を下げる。その姿に泣いてしまった。
もし僕が死んだ若い力士だったなら、フラッシュの中のほとんど茫然自失の男性は僕の父親だ。報道とはなんぞや。と。幾度となく思う疑問をまたこうして綴る今夜、内乱のミャンマーで日本人ジャーナリスト死亡のニュースが入るし。
もやもやするのは、高村薫とか読んだからかしら。
まず口を開いた付添いの弁護士だかの「この会見以降は自宅などへの取材はご遠慮いただきたい。その為の今日の会見です」という旨の挨拶がもう完全にあがってしまっていて、しっかりしろや!と縋る思いで怒鳴る。職場でひとり。
記者の質問に対してその要望に添ったことなど語れない父親に対して明らかに苛立ち始める現場は、質問するその口調なんてほとんど取調べの様になってゆく。思った通り付添い人の助けは無いし。
新潟の新発田という田舎町の、見る限りもうおじいちゃんに近い男が、まさか自分の人生にこんな状況が起るとは思う筈が無く、容赦無い質問に答えられないからと「すいません」と新潟訛りで何度も何度もその白髪の頭を下げる。その姿に泣いてしまった。
もし僕が死んだ若い力士だったなら、フラッシュの中のほとんど茫然自失の男性は僕の父親だ。報道とはなんぞや。と。幾度となく思う疑問をまたこうして綴る今夜、内乱のミャンマーで日本人ジャーナリスト死亡のニュースが入るし。
もやもやするのは、高村薫とか読んだからかしら。