準決勝 | バイきんぐ小峠の「見ル前ニ跳べ」

準決勝

どうもみなさんこんにちは、混じりっ気のない犬です。




キングオブコント決勝いきました。



応援してくださいましたみなさん、本当にありがとうございます。



一応親に報告の電話をしましたが「キングオブコント」が何のこっちゃかよく解っていませんでした。



おかんは「キング・オブ・コント」の事をアメリカのクッキー、おとんはベトナムの芝刈り機だと思っていました。





準決勝当日はギリギリまでどのネタをやろうか悩みました。



面接のネタかSMのネタかです。



私は当然面接でいくべきだと思ったのですが、西村がSMをやろうと言ってききません。




理由を聞くと「こっちのネタの方が興奮する」との事でした。




視線を落とすと、はち切れんばかりにデニムが隆起しており「何てワンパクな下半身だ!」と叫ばずにはいれませんでした。



結局ネタは「狂ったSM嬢ともっと狂ったしもべ」というネタに決定し、西村は舞台が暗転中に手製の三角木馬にまたがり、理性の崩壊した虚ろな目で天井を見上げておりました。



ネタが始まるとおもしろいようにウケました。



特に相方がムチを振りかざし、決め台詞の「月にかわってお仕置きよ!」を芸術的に噛んだ時には、まるでビートルズが成田空港に降り立った時のように拍手喝采がおきました。



そしてついにオチ・・・



相方が黒のレザーバッグから競輪選手の太ももくらいのピンクのロウソクを取り出し火をともしました。



よし!ここでもう一発大爆笑が沸き起こり、オチ台詞を言ったら終わりだと安堵したその時、会場にサイレンが鳴り響き強制暗転、強制退場をさせられました。



キングオブコントは舞台上では火気厳禁なのです。




闘志の炎を燃やすのは構いませんが、ロウソクの炎を燃やすのは失格の対象となるのです。




終わった・・・



相方を見ると、大勢のお客さんの前で強制退場というこれ以上にないくらいのドMプレイを堪能した為か、その顔はとても満足にとても卑猥に歪んでいました。



絶望に打ちひしがれ、こうなったらミニ四駆を喉に詰まらせて死ぬしかないと思った次の瞬間



目が覚めました・・・




そうです、私は深夜の害虫駆除というハードコアなバイトを終え、薄っぺらい布団の上で泥のように眠っていたのでした。




「夢で良かった」



カルキで覆い尽くされた水道水をグラスに入れて飲み干し、カーテンを開けると親の七光のようなまばゆい光が差し込み、私の士気を刺激しました。



今日は準決勝。




私は部屋に貼ってある八千草薫の等身大ポスターにくちづけをし、アパートの階段を駆け下りた。





告知

明日です。
9月5日(水)
「同期の動機 vol.32」
出演:バイきんぐ小峠 シェーン梶本
場所:中野Vスタジオ
開場:19時 開演:19時半
料金:1000円

毎月シェーン梶本と2人で90分ただひたすらしゃべり続けるトークライブです。


おもろいんで是非いらしてください。