このタイミングでオレ自身について話そうと思っていたんだよ。オレという人間が生まれた前日にみんなが知りたいことを話そうって決めてた。ただ、全てを話すにはとてつもなく長くなる。そりゃ何年もブランクがあるからね。だから今のオレを話そうと思う。


オレは今、たった6人の組織の中のリーダーとして生きてる。バンドという形ではないけど"音楽"に人生を捧げるって腹くくったバカ共を集めて、小さな組織を作ったんだよ。具体的にはね、アーティストの活動を支えてるんだ。プロモーションだったり、ライブだったり、レコーディングだったりカナリ幅広くやってる。みんなが好きなバンドとかに少なからず関わってたりすることが多々あると思うよ。


ここまで辿り着いた過程はまた別の機会に話そうと思う。


ただこの一年を振り返ると今後、歳を取っても越えることはないだろうなって思う濃密な一年だった。


この道を選んだ時、オレをバカにした奴らはたくさん居たよ。ただのバンドマンのお前が出来るはずないって。もっと現実見て、物事を言えってね。
だけどさ、そんな現実ばっか見てたら一歩も前に進めないと思ったんだよ。オレには"成功"のイメージがあったんだよ。人生が二度あるなら、こんな険しい道を選ぶわけないけど人生は一度きりでしょ?やるしかねぇって。"成功"のイメージを具現化するしかねぇって。


そしてオレは今、目指した"通過点"に辿り着いたんだ。6人の仲間と辿り着いたんだ。


あの日、嫌いで許せなかった大人たちを見返した瞬間だった。


今のオレを羨ましがる奴らがたくさん居るんだよ。バンドをやってた頃はバカにしてたくせに手のひらを返したように"いいな"って羨ましがってくるんだ。
そういう奴らには"お前にオレの代わりが出来るなら、いつでも代わってやるよ"って思ってる。人の人生背負って、明日また四畳半一間に戻るかもしれないプレッシャーに毎日耐えられるのかを問いたい。そういうことを安易に言葉にする奴は何に対しても中途半端な奴なんだよ。



オレはこの一年間で感動的な"音楽"をいくつも作ることができた。そして充分過ぎるほどの富も手に入れた。



でもここまで来るのに大切な人、大切なもの、大切な時間、何を無くしたかも分からないぐらい失ったんだよ。



音楽という悪魔と契約した結果の等価交換だと思ってる。オレは音楽以外で幸せになることは許されない人間じゃないのかなと思ってる。



音楽をビジネスで考えると、オケを流して口パクして、踊ってくれれば、経費は少ないし、それで尚更、客が入るなら、どうしてもそっちに流れてしまうんだよ。オレはそれを否定するつもりはないし、それはそれで成り立つ音楽だから良いと思う。ただ、世界で見るとそういう音楽が成り立って、CDの年間売り上げ枚数ランキングを独占するような国は日本だけなんだよ。どこの国にも世界的なアーティストが存在する。日本には未だに居ない。世界的なアーティストが出る可能性があるのはヴィジュアル系だってオレは断言するよ。また周りからバカにされるだろうね。それで良いんだよ。あの日と同じようにオレは逆境に燃えるタイプだから。
レディー・ガガはヴィジュアル系か?マリリン・マンソンもヴィジュアル系か?いや違う、世界最高のアーティストだわ。


音楽業界に一矢報いる。ヴィジュアル系なめんじゃねぇぞ?







Re:birth


これがtakashiという人間。
宜しくどうぞ。



takashiにメールを送る



xxx