これを、悪役マーケティングと呼ぶ。
悪者を作ると、
真逆のものは良いものに見えて、売れるという戦術だ。
化粧品業界で最近目立つのは…
定番化した【パラベン】悪役
意味不明な【シリコーン】悪役
化学がなければできないのに…【ケミカル】悪役などなど…


化粧品の購買意欲をそそるには、
少し宗教的な心理が必要で、
特に女性は
気にいる=製品を信じてる
という心理が働く事が多い。
ただ、残念なことに
根拠のない情報を一方的に信用してしまう場合が多い。
テレビを見ていたら、シャンプーのCMが流れていた。
商品名はあえて書かないが、そのcmではこう言っていた。
「ノンシリコンだからできる泡パック」「3分間の泡パック」
私は、???と思うしかなかった。
髪の毛は根元以外は生きてない。
老廃物の様なものだし、泡パックなんか意味不明な事をなぜする必要があるのか…。
それに、泡パックは発泡剤が入っていれば行えるのではないか?
ノンシリコーンだから出来るというのは意味がわからない。
その上、シリコーンは発泡剤ではないため、泡とは無関係である。
そもそも、シャンプーとは洗う事が目的なので、洗浄剤を重視すべきだ。
…意味不明な用語や、
一方的な悪役を作る広告や文言を見かけた時、みなさんには冷静に考えていただきたい。
なぜ、そうなのか?と。
理屈は通っているのか?とも。
本当に良い製品は、何かを悪者にしたりしない。
本当に良い製品は、皆さんがただ欲しがるものでも、心を惑わせるものでもなく、
本当に良い製品とは
皆さんの役に立つものであります。
という事で、悪役マーケティングに惑わされないでね。
私が化粧品の企画に入り、新しい製品を作るとき、必ず顧客の笑顔を思い浮かべます。
見えない向こう側にいる、顧客の皆さんの幸せを作り出せないなら、
製品は作りたくないのです。
自分のとこの製品さえ
とりあえず売れればいい、というマーケティングは、とっくに終わっています。
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