みなさん、こんにちは。
なおチキンです。
元オウム信者の高橋容疑者が逮捕されて、これで一連の手配者も・・・と安心するとともに
ずいぶん昔の事を思い出しました。
ときは、オウム真理教が話題になる少し前。
私は高校生になったばかりで、その日も学校帰りに遅くまで公園でジュースを飲みながら
友人と話していました。お金のない高校生二人が、小さな公園で色々な話をする・・・
よくある光景ですよね。
その友人は特徴的な顔をしていて、少し遠くからでも「彼女だ!」とわかる顔立ち、出で立ち。
私たちの脇を、50代のおじさんが歩いて行きました。
なにも気にしていなかったのですが、
そのおじさんはものすごい血相で友人のところへ来て、こう言いました。
「きみこ!きみこなのか?帰ってきたのか?きみこ・・・」
そう言って、目を真っ赤にしています。
私は「彼女はきみこじゃないよ、ところでどうしたのですか?」とききました。
おじさんは「娘が・・・きみこはオウム真理教に連れ去られたんだ。出家すると言ってそれから行方不明だ。ごめんね、お嬢さんがあまりにも似ていたから、思わず駆け寄ったんだ」
聞くと、もう数年連絡もなく
もちろん居場所も分からない。唯一知っていることは置き手紙にあった
「オウム真理教の所へ行く」という事だけ・・・・。
私たちは、いつか見つかるよ。必ず帰ってくるから、元気出して・・・と言ったのですが
それからまもなくして、一連の事件が起きたのです。
連日のニュースを見ながら、
「あ、オウム真理教ってこれのことか!!」
私は、あのおじさんを心から心配したのでした。。。。。
いま、「きみこさん」はどこにいるのでしょう。
十数年たったいまでもたまにあの出来事を思い出します。
帰ってきてるといいな。
社会から隔離された信徒の人たちは、信じる人についていくことで精一杯。
そして、それが本当にすごく良いことであると、信じてしまう。
宗教はとても大切であると思いますが、
選び間違えると大変なことになる。
「きみこさん」が今、ご家族と平穏な毎日を送っているとイイな。
そんなことをふと思い出しました。
一連の事件の被害者の方、ご遺族の心がこの逮捕で少しでも癒されますように。