第666話 悪魔のトースト
ブログネタ:悪魔のトーストって知ってる? 参加中ある朝のことだった…。カーテンからもれる朝日で目が覚めた僕は、何気なく隣のベットを見た。
「あれ?妹がいない…。」
ベットの上はきれいになっていた。
「もう、起きたのか…めずらしいな。」
2つ下の妹とは同じ中学に通っていて、毎日、僕が起こしている…まあ1度起こしたくらいじゃ起きないんだが。それが今日に限って起きている。
妙な胸騒ぎを感じた僕は、部屋から飛び出した。
「そうか、父さんと母さんは、田舎に帰ってるんだった。」
連休を使って、田舎の農作業を手伝う両親を少し、尊敬している。高校生になったら、母さんの代わりに僕が行くつもりだ。
寝室を覗いて見たが、案の定いなかった。
一階に降りる。すると水の音が聞こえた。
「雨か、いや、外は晴れてたはずだ。」
バスルームの前に行く。妹とはいえ異性だ。試しにドアをノックした。返事は無い。少しずつ開けるが誰もいない。風呂場は曇りガラスの扉だが人影は見えない。思いきって開けるとシャワーが出しっぱなしにしてあった。寒いので室温を上げるために熱いシャワーを出しておくのだ。
「あとは、どこだ?」
いい匂いが鼻についた。キッチンだ。急いで向かうと、背中を向けた妹がいた。何かを握りながら震えている!
慌てて声をかけた!
「何をしてるんだ!」
すると妹は驚いた顔で振り返り、俺をみた。
その手には、妹が好きなリラックマとか言うキャラがプリントされたトーストが握られていた!
「あああぁぁぁぁ、くまのトーストっ!?」
ん、そういう話じゃないのか?
じゃあ、分からない。