メグちゃん、ありがとう・・・。 | 紺碧の、活力ある伝承物

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大人気ない大人の日々の暮らしと、独断と偏見に満ち溢れた独りクルマ談義

今朝、6時5分。



私の携帯から突然流れ始めたメロディに、目が覚めました。


Tom Jonesの名曲、「It's Not Unusual」です(YouTubeより右矢印こちら クリック)。



家族、親族からの着信の際に設定している着メロです。


親父の愛車、2代目後期型オデッセイのCMにも使用されていた曲です。



果たして、発信元は・・・






親父でした。






「もしもし・・・。メグが死んだ・・・」



「えっ・・・」



・・・一瞬にして、私は言葉を失いました。






「昨夜は玄関に寝かせて・・・

 11時半頃にはスースー寝とって・・・

 そこまで確認したんじゃけど・・・

 今朝起きて行ってみたら・・・

 もう硬うなっとった・・・」






言葉を何度も詰まらせ、泣きながらそう話す親父。


今日、畑の隅に穴を掘り、明日埋葬すると言います。



私たちの願いも虚しく、大切な存在がまた一つ、この世から消えてしまいました。


しかも、昨年大晦日の祖母の死から、わずか1か月少々の間に。






心にポッカリと大きな穴の開いた状態で何とか勤務を終え、親父の家へ。








メグちゃん・・・。
メグちゃんは、昨夜寝かせた時の状態のまま、横たわっていました。



眠っているようです・・・。
その顔は実に安らかで、今にも目を開けて起き上がり、

いつものようにしっぽを振りながらすり寄ってきてくれそうなのですが・・・

もう二度と、それは叶わないのです。


メグちゃんが生まれたのは、平成13年の12月末だとか。

12歳と1か月の、大往生です。


親父によれば、昨夜はよたよたしながらも散歩に行き、

その途中でおしっこもうんちも出し、

帰宅してからは餌も水も一切口にしなかったそうです。



そのまま遺された餌と水。
出された時のまま、遺された餌と水。

恐らく自分なりに死を覚悟し、周囲を汚すまいと考えたのだろうと、親父は言います。


昨日病院に行き、診察を終えた後、

獣医にすり寄り、じっとその顔を見つめていたとも。

それまでただの一度も、そんなことはしなかったそうです。

助けて下さい、と訴えていたのでしょうか。





「メグちゃん、ありがとう・・・」

冷たく硬くなったメグちゃんの頭、喉元、背中、腹をずっと撫で続けます。

・・・涙が止まりません。

そのそばで、親父も。

親父がこんなに泣く姿を見るのは、もしかしたらこれが初めてかも知れないと思いました。





母が入院してからというもの、メグちゃんは病院に向かう親父を毎朝見送り、

帰って来れば出迎えてくれる、唯一無二の存在だったのです。

まともに考えていればこちらの方が病んでしまいそうな、辛く厳しく苦しい状況が続く中、

メグちゃんの存在は、親父にとってかけがえのない癒しだったのです。


「悪いけど、お義母さん(祖母)の時よりも今の方が辛い・・・」

親父はそう言います。

・・・無理もありません。


「疲れて帰って来て、もう今日は大儀な思うても、
メグの顔を見たら、やっぱり(散歩に)連れてっちゃろう思うてな。
じゃけど、それももうできんようになった。
生活リズムが狂うけぇ、体調管理によう気をつけにゃいけんわい・・・」


もう2年以上一人暮らしを続けている親父ですが、決して「独り」ではなかったのです。





最後にもう一度、「メグちゃん、またな。バイバイ」と言い残して、親父の家を出ます。

親父は明日、メグちゃんを埋葬してから病院に行くとのこと。

残念ながら埋葬には立ち会えませんが、明日もメグちゃんに逢いに行こうと思います。


・・・そして今夜は、涙は流れるままに任せることにします。

きっと親父も、そうしているに違いありませんから。






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