今日は病院で検査と診察。
朝一番の時間で予約しても、検査して結果が出てから診察なので、どんなに早くても1時間以上は拘束。
でも、今日は混み具合がそれほどひどくなくて良かった。
待ち合いで隣に座った親子。
中1くらい?の娘さんとお母さん。
どうやら部活が原因で骨折したみたい。
部活のTシャツ、ハーフパンツで来てたから、朝練中に怪我して、お母さんが呼び出されたのかもしれない。
お母さんの声が大きくて大体聞こえたのだけど…
・医師からは「くっつくまで(2ヶ月の見込)は部活禁止」と言われた
・娘さん自身は部活ができないことに落ち込んでいる
・あわよくば、というより、どうにかして部活をやりたいと思っている
・骨折したからそもそも全部の成績が下がる(定期的な通院で遅刻しなくちゃならないので成績が下がると本人の言い分)
これを受けて、最初は「お前バカじゃないの!?」くらいだったお母さんの声が、だんだん怒号に変わる。
「お前の為にこっちはどんだけ時間使っとると思っとんだ!お前の体を思って止めろって言ってんのにこれ以上壊す気か!もう部活辞めろ!骨折したのに部活やる、骨折して成績が全部下がる、とにかくバカなことばっか言うから辞めさせてもらうって顧問にこっちが言ってやるから辞めろ!!」
娘さん、うつむいて口をきかなくなりました。
お母さんの言っていることは、母親としての正論。
(言い方は論外。この話をする前も、色んな治療のことを話されて落ち込んだ様子の娘さんに「お前怖いんだろ、怖いと思ってんだろ」ってよく分からないプレッシャーをかけてたし)
でも、娘さんの痛みとか悲しさとか悔しさにその雷の落とし方は本人の肚落ちとは程遠く、逆効果だわ…と。
想定外のイライラがお母さんに生じていることが分かるけれど、だからといってそんな風に言い放つことで事態が良くなることは全くない。
結果的に、親子とも哀しいだけだなと思ってしまった。
当事者が一番、痛くて辛くて不安で悔しい。
それなのにそこに追い討ちをかけるように、「あなたの為に」と言いつつ、親自身の不安や恐怖やイライラを、親心に見せかけてぶつけてる。
「あなたの為に」と言うのであれば、もう少し子どもの気持ちの声に耳を傾けて、一緒に受け止めてあげようよ…
しばらく隣にいたのだけど、私があんまり見るからか、途中で遠い席へ移っていった親子。
すれ違った思いが、ちゃんと良い格好で交わりますように。