私は大学生の頃にプロダクションに所属してテレビドラマやビデオなどに出演していました。
プロダクションというのはタレントを育ててメディアに出演させ、出演料を得ることで経営が成り立っています。
いわば、プロダクションは人材育成のプロです。
そのプロダクションでは次のように指導されました。

「演技力や表現力や個性よりも相手に好きになってもらうことが大切だ」

制作側から指名があるのは一部の人気タレントや人気俳優だけです。
それ以外の人はオーディションに合格して出演することができます。
オーディションの前には必ず書類審査があります。
(エキストラの場合は書類審査のみがほとんど)
書類審査で落とされたらオーディションに勧めず、演技力や表現力や個性を発揮する機会を与えられません。

提出する書類には写真が添付されていますが1枚か2枚程度、使いまわしです。
つまり、1枚か2枚の写真でオーディションまで進めるかどうかが決められてしまいます。

審査をするのは制作会社であり、広告の場合はスポンサーも審査に加わります。
(制作会社が審査して合格した応募者の書類をスポンサーに見せて最終確認をする)
スポンサーには、学校や役所や病院のように硬い業種もあれば、ゲームセンターやスーパーマーケットのように柔らかい業種もあります。
実際に審査するスポンサーの人には男性もいれば女性もいるし、年配の人もいれば若い人もいます。
そういった幅広い人に対して好感を与えなければオーディションに進むことができません。
幅広い人に好感を与えること、好きになってもらうことが1番大切なのです。

それでは、幅広い人に好きになってもらうことについて、プロダクションの指導は次のページです。