おはようございます。

福祉(さいわい)を弘めるカウンセラー伊原景子です。

12月に入り寒さも一段とましてきました。

数日前に夕方中禅寺湖付近では粉雪が舞っていました。

 

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

今回は12月2日(土)に高野山東京別院で行われました密教文化講座受講してまいりました。

そのことについてお伝えさせていただきたいと思います。

 

高野山 金剛峯寺の年中行事について ~高野山 青巖寺 髙井知弘氏~

 

寺院にある様々な行事は 、金剛峯寺寺法によって金剛峯寺寺務規定が定められ

検校法印(けんぎょうほういん)という役職の方が法会を主催するために置かれ

座主(高野山を統括する首席の僧侶 大僧正のこと)が任命。

※現在の座主は弘法大師空海から数えて415世 長谷部 真道 大僧正 令和4年11月15日

 

法会・法談には高野山にある寺院の住職・僧侶は必ず出仕しなければいけないそうです。

 

【仏教年中行事の分類】

・修道儀礼  彼岸会 仏名会 布薩会等

・報恩儀礼  御影供・仏生会 涅槃会(常楽会)等

       祖師会(開山忌・報恩講)

・祈祷儀礼  修正会 夏季祈り 星供養等

・回向儀礼  盂蘭盆会 彼岸会 土砂加持等

・特殊儀礼  灌頂

      

【金剛峯寺年中行事の大別】

◎第一 奈良時代の伝統を継いだ行事

 常楽会・仏生会・萬燈会、盂蘭盆会、彼岸会、仁王会、御最勝講、修正会等

◎第二 密経的法会

 大曼荼羅供、結縁灌頂、不断経、陀羅尼会、土砂加持、理趣三昧、御国忌等

◎第三  高野山独自のもの

 御衣加持、御影供、諡号(しごう)奉賛会、法印転衣式、御影堂煤払、御幣納め等

◎第四 学道の法談論議

 内談義 勧学会、月並問講等

 

【修正会について】

修正会:お正月の修する故、修正会

    従来は毎年正月8日~14日迄各寺院で修する法会

    行法の中心となるのは「悔過(けか)」

    悔過とは、仏に罪過を懺悔して罪障消滅と共に、天下泰平・風雨順時・五穀成就・兆民快楽(ちょうみんけらく)

    を祈る密教的行法。煩悩によって犯した三業(身・口・意)の罪を懺悔することで許しを乞い、罪を滅し、悟りに至る

    清浄な心を獲得する。

 

修二会:2月1日~14日迄修するする法会(東大寺のお水取り)

 

高野山における修正会の歴史

延久四年(1072年)『高野雑日記』に記載されており、最古のもの

旧暦の正月 修正三箇日 白月黒月布薩→新月と満月に懺悔する

 

修正会において注目されるのは牛玉加持。

牛玉杖(福杖・卯杖)をつき、また床を叩きます。

元々はインドの牛玉信仰に始まったものが、日本では特に修正会と結びつき発展したそうです。

(映像にてその様子を拝見させていただきました)

高野山で牛玉加持が修正会に加わって成立したのは平安時代後期とされています。

明治時代までは、牛玉宝印を聴衆の額に押していましたがその後は宝印の箱をいただくだけになったそうです。

 

金剛峯寺の年中行事として

1269年の頃正月12日に大湯屋湯沸という行事があり、僧侶が身体を浄めるための湯屋(風呂)があったそうです。

現在はない。

 

※密経文化講座の資料より

 

~トートタロット一言メッセージ~

今日のカード 永劫

キーワード:時代の移り変わりの段階

 

☆彡重大な覚悟で物事に臨む