こんばんは。
福祉(さいわい)を弘めるカウンセラー伊原景子です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。(感謝)
今日は、牛込神楽坂駅から地上にでるとすぐのお寺天谷山南蔵院に参拝させていただきました。
門前には「御府内八十八か所之内・阿波国平等寺模第弐二番・弘法大師・天谷山南蔵院」と朱色で刻んだ標石があり道路沿いに
ひときわ目立ち目にとまります。
1615年正胤法印が早稲田に福生院として創建、1618年に現在の地に移転し南蔵院と改称。
御本尊様は千手観世音菩薩。現在の本堂は1984年に建造。本堂の良きに小さなお堂があり歓喜天が祀られています。
歓喜天は梵名をナンデイケーシユヴァラといい、聖天という略名で呼ばれています。諸願を叶える力も強いですが、約束を守らなかったりするととても恐ろしいといわれている天部の尊です。歓喜天の姿は、頭部が象の形で人身の姿をしています。
代表的なものとしては、胎蔵界曼荼羅最外院の北側に配されております歓喜天で、左手に大根、右手に斧のような法具を持っています。
歓喜天のお堂に登る階段の両脇に狛犬がおり、狛犬の周りに香原料となる「大茴香」(ダイウイキョウ)と呼ばれるトウシキミの実がなっています。中華料理のスパイスとして使う八角のことです。お寺の方がお寺でとれた実を乾燥させたものでこれが最後のものですからお持ちくださいと手渡してくださいましたのでありがたく頂戴いたしました。お香が好きな私にとってはなによりも宝です。感謝ですね。
お香について少しお伝えさせていただきます。
お香の原料は香木と動植物性の香原料に分けられます。
香木:沈香ー日本の香文化を代表するお香。熱帯雨林に分布する樹木の樹脂が沈着したもの。水に沈むので沈香といいます。
伽羅が有名です。
白檀ーアジアの赤道付近に分布するビャクダンかの常緑樹
香原料:樹脂や実、動物の分泌物で多くは漢方薬としても使用されます。
何種類か案内させていただきます。
桂皮(クスノキ科植物の桂皮。シナモンとして有名) 乳香(乳香樹の樹脂。世界最古の香料の一つ)
安息香(安息香樹の樹脂。甘い香り、呼吸器系に薬効がある)
竜涎香(りゅうぜんこう)(マッコウクジラの消化器内にできる結石で、乳香ににた香り)
丁子(丁子のつぼみ。刺激的な香りでスパイスとしても世界中で使われている)
先ほど説明した大茴香です。
仏教発祥の地インドは香原料の宝庫として知られています。
古代インドでは、酷暑によって生じる体臭を除くために、お香を体に塗ったり、焚いたお香の薫りを体に焚き染めたりしたといわれています。また、お香を焚くことが、お客様の大切なおもてなしとされていました。このことが後に仏様を供養する方法となり中国・日本と伝来しました。
日本へ渡来したお香の中で天下一とされたものが「蘭奢待」(らんじゃたい)、正倉院に所蔵されており、重さ11キロある
巨大な「沈香」です。歴代の天皇や将軍が、手柄のあった臣下に分け与えたため徐々に小さくなってしまったとのこと。
実際に織田信長・明治天皇が切り取った跡も残されているそうです。大切な人をもてなすため、また大切な贈り物として古来
より用いられてきました。
現在、お香は供えるだけでなく香りを楽しむ身近な存在になっているのではないでしょうか。
ストレスがたえない世情ですからお香取り入れリラックスしてはいかがでしょう。
お香の効能を詠んだ「香十徳」と呼ばれる漢詩の中に下記のような効能が挙げられていますので紹介させていただきます。
清浄心身:心身を清らかにする。
静中成友:静かに過ごすときの友となる
塵裡ゆ閑:忙しい時にもこころを和ませる
弘法大師がお香について残されたお言葉があります。
「身は華とともに落つれども心は香とともに飛ぶ」
咲いた花がいずれか散りゆくように、私たちの身体もいつかは滅んでしまいますが、心はお香の煙と共に浄土へ昇ることができますと説かれています。
お香を焚くことは、供物の基本としており、一生懸命に努力して目的を全うする・精進するという意味もあります。
お香は、一度火をともせば、一定の速度で急がず・遅れず、最後まで燃え続けることが上記のようにいわれる由縁です。
お知らせ
宿曜勉強会
2月11日土曜日午後3時~自分の本命宿を知り、ソウルメイトを探す。
2月18日土曜日午後3時~自分の過去世・未来を知る。
※1回5000円ですが2回お申込みの方は8000円
終了後茶話会を行いたいと思います。
2月23日木曜日11時からお料理教室(食材の準備があるため先着3名様まで)
精進料理を取り入れた家庭料理です。お申込いただきました方には献立等お知らせいたします。
材料費込み5000円
連絡先:sasayuri0213@gmail.com 伊原
お気軽にお問い合わせください。