おはようございます。![]()
福祉(さいわい)を弘めるカウンセラー伊原景子です。
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古本まつり コロナ禍で3年ぶりの開催とあってとてもにぎわっていました。
道路沿いが本の回廊になっていて、どんな本と出合えるのかワクワクです。
今回出会った本は、「紀伊山地の霊場と参詣道」が平成16年7月にユネスコ世界遺産に登録されたのを記念して
特別展「祈りの道~吉野・熊野・高野の名宝~」が開催され、開催を記念して出版された紀伊山地の魅力をあますことなく紹介された本です。
紀伊山地にある寺社などが所蔵する名宝を「吉野・熊野・高野をめぐる人々」、「参詣と修行の道~熊野古道と大峯奥駈道~」
「高野山町石道と高野山の名宝」、「吉野・大峯と修験道の遺宝」、「熊野信仰と三山の遺産」、「霊場と道中の名宝」の6つの
テーマに分けて展示された文化財の解説付き図録です。特別展が開催地は、大阪市立美術館・名古屋市博物館、世田谷美術館。
「吉野・熊野・高野をめぐる人々」
桜の名所として著名な吉野山は、飛鳥や奈良からも近く、古代の吉野離宮が造営され、天武・持統天皇をはじめ多くの天皇、皇族が訪れたことが正史に記載されています。また吉野は金峰山を中心とする山岳信仰の聖地となり、平安時代には皇族・貴族が納経を目的として盛んに参詣していました。都から遠く離れた熊野の地は、日本古来の海洋宗教や山岳信仰が仏教と習合し、上皇・貴族による熊野三山への参詣(熊野詣)は十世紀から始まり、十二世紀後半から十三世紀に最盛期を迎えました。ことに鳥羽・後白河・後鳥羽三帝の参詣は百回近くにのぼり、以後一般庶民へも広がり「蟻の熊野詣」と呼ばれました。
弘法大師空海が開いた真言密教の霊場高野山を加え紀伊山地霊場は都と深い結びつきを有し、日本の政治や文化、宗教史に名前を留める、多くの歴史上の人物が紀伊山地の霊場をめぐっています。肖像や筆跡を歴史資料とともに紹介しています。
「参詣と修行の道~熊野古道と大峯奥駈道~」
都から多くの人々を集めた紀伊山地の霊場には、様々な「道」が発達していきました。
紀伊半島の西岸をたどる「紀伊路」、田辺から本宮に向かう「中辺路」、潮岬を廻る「大辺路」、高野山から直接本宮に向かう
「小辺路」があります。これとは別に紀伊半島の東側から、多気・尾鷲を経て本宮に入る「伊勢路」。こうした参詣道の一部は
「熊野古道」として残っています。
吉野から大峯山を経て熊野に至る峰道は「大峯奥駈道」と呼ばれ修験者が盛んに往来しました。
「道」にフォーカスして霊場への参詣の様子をを描いた垂迹曼荼羅や参詣曼荼羅、縁起絵、古絵図で紹介しています。
「高野山町石道と高野山の名宝」
町石道は、弘法大師空海が高野山に登るに際して整えたと伝えれ、古来高野山の政所のあった慈尊院から高野山上に至る登山道のこと。山麓から壇上伽藍までの20㎞と壇上伽藍から大師の御廟のある奥の院までの道となります。高野山のは金剛峯寺を中心に多数の寺院があり貴重な文化財の数々を伝えています。主流をなすのは曼荼羅や密教尊像等ですが「山の正倉院」と呼ばれ密教以外の名宝も数多く伝えています。慈尊院や丹生都比売神社の遺品も含め紹介しています。
「吉野・大峯と修験道の遺宝」
吉野から金峰山を経て熊野に通じる険しい道は、七世紀後半の白鳳時代に活躍した修験道の開祖、役行者開いたといわれています。平安時代中期以降には多数の修験者の活躍の場となっていました。中心となった金峰山に本尊として祀られる蔵王権現への信仰が高まり、皇族や貴族たちが金峰山に参拝する「御嶽詣」が行われました。この他大峯修験では、不動明王・三宝荒神、弁財天といった尊像が多く祀られ、吉野曼荼羅や天河弁財天曼荼羅等独自の垂迹曼荼羅も考案されています。金峯山寺や大峯山寺に所蔵される名宝や皇族・貴族が行った御嶽詣により奉納された品々を紹介しています。
「熊野信仰と三山の遺産」
和歌山県南部に位置する熊野の地は、さいはての地として黄泉の国の入り口とも認識されていました。
古来より熊野に鎮座する熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三大社は三大社共通の祭神(熊野十二所権現)を持ち、独自の宗教的な連合を形成しています。「熊野三山」を参詣することを「熊野詣」と呼び、平安末期から鎌倉期にかけピークをむかえました。熊野十二所権現は、平安時代後期にはそれぞれの祭神に対応する本地仏が定められ、神像や本地仏が木彫像や懸仏等に
熊野曼荼羅に体系的に表現されました。
熊野信仰の歴史と文化を物語る神仏習合の美術や経塚遺品、神々に奉納された古神宝を紹介しています。
「霊場と道中の名宝」
紀伊山地のそれぞれの霊場では、その周辺に多くの寺社が建立され貴重な尊像が祀られています。
大峯山入口に当たる吉野や洞川には大峯山寺の護持院が建立されこの地域ならではの神仏が祀られました。
熊野街道の道筋には多数の王子社(九十九王子)や道成寺(安珍・清姫伝説)、西国第二番札所の紀三井寺、西国三十三か所巡礼の巡礼道と伊勢道は重なっています。
これらの地域で育まれた寺社の名品や、吉野・熊野・伊勢路を描いた作品を紹介しています。
多くの方々によって開催された世界遺産登録記念の特別展について本を通じて知ることができとてもありがたいなと思いました。
~トートタロット一言メッセージ~
今日のカード「永劫」
キーワード:洞察・変容・目覚め
☆彡執着心を手放し変化する
