住民ひとりの島 沖ノ島 | View-Touch! 私的グッドデザイン。

住民ひとりの島 沖ノ島


沖ノ島 上空写真



絶海の孤島 海の正倉院『沖ノ島』


この島の場所は、福岡県宗像市大島村に属する孤島で、神が宿る女人禁制の島
面積:0.69k
周囲:約4kmで、人口は宮司が1人(プレハブ造りの社務所に居住)

沖ノ島全体が宗像(むなかた)大社の所有になっており、一般人の渡島は許されていない。
大祭には多くの参拝者が沖津宮へ訪れるが、女人禁制で男が訪れる場合でも素裸になり海水で禊(みそぎ)を行わなければ島には入れない。


古代祭祀遺跡より12万点にも及ぶ国宝、重要文化財が発見され『海の正倉院』と呼ばれている。

そして今、世界遺産への登録をめざしている。


ただ一方では、信仰の島として厳粛に守られ、連綿と引き継がれて来た信仰形態と文化をここで顕わにし、敢えて世俗の世界遺産に登録し脚光を浴びることの危惧がないわけではない。


太古のロマンをなぜ今、甦らせねばならないのか。そっと自然のままに眠らせてほしいという気がしないでもない。単なる町おこし、地域活性のための世界遺産なら、まだまだ検討の余地があると思う。


国宝 金製指輪 昭和29年(1954年)から3次にわたる発掘調査の結果、4世紀後半から10世紀初頭までの約8万点の御神宝が見つかりました。発見されたものが、すべて国宝に指定されており、現在までに12万点及ぶ国宝・重要文化財が発見されている。


本格的な調査をすれば、まだまだ発見されるのではないかといわれている。

まさに、黄金の国『ジパング』だ!



「島のことを他の人にしゃべってはならない」「島の木や草であっても持ち出してはならない」という決まりがあり、大島や宗像の人からは「不言島(おいわずさま)」と呼ばれているそうだ。


太古のロマンをなぜ今、甦らせねばならないのか。そっと自然のままに眠らせてほしい。